《SHINJOの信条》リルビット(Little bit)奪いに(笑)

23日に開幕するオールスター戦に向けた新庄剛志監督(53)の一問一答は以下の通り。
―ヘッドコーチで球宴に出る。何をするか
「やることある? 逆に教えてほしいんだけど、何かするよ(笑)。何かするでしょうね、彼は(笑)」
―人ごとのよう
「ああいう舞台になったら、別人ですから。急にスイッチが入って、別人になるので。違う僕が登場するから(笑)」
―コーチャーズボックスには入るのか
「いや、そんなの聞かないでください。選手がメインですから。僕は(主役を)奪いにいかないですけど…。リルビット(Little bit)、リルビット奪いに(笑)」
―試合中か試合前か
「いやもう、もう聞かないで。僕、ノックとかしないといけないのか。でも、今の時代いるんじゃないの。専属の方が」
―いなかったらやるか
「それは、打つだけでしょ。でも、いろいろな選手に聞きたいね。バッティングとか、どうやって投げてるのとか。逆に聞かれたりしてね。ベンチから僕、どう見えています? とか。どこが悪いですか、とか。普通は教えんけど、バリバリ教えますよ(笑)。正々堂々と。もう少しタイミングの取り方(を考えて)、ちょっと肩が入りすぎているから、真っすぐ水平にとか。それで後半戦、絶好調になっても良いんですよ、盛り上がれば。みんなプロ野球選手。同じユニホームを着ている仲間なんですから。他チームだろうが、年俸がバーンって上がってくれたら。僕のたった一言のアドバイスで変わってくれて、スーパースターになって、あの時のボスの一言で、変わりました。変わることができましたってね。言葉の力って、みんなあるじゃないですか。誰々さんの一言、今でも思い出して、みたいのものがあるので、そういうところも楽しみの一つかなと思います。ただ、面白いオールスターにはしたいですね。見ていて、打って投げて、はい、どうですかみたいなものは…。この間も言ったけど、(メジャーの)同点でのホームラン競争とか、さらに盛り上がりますよね。もう一回から、1アウト満塁でスタートしたら良い(笑)。ハラハラ、ドキドキで」
―入りから変化球でも
「そうそう。フォーク、フォーク。どう捕るのか、みたいにね。そんな感じかな。北山くんと達くんと、田中くん。まあ2回ずつぐらいかな。ちょっと最近のオールスターは分からないけど、1回? うちの選手は、2イニングOKよ。特に達くんと北山くん。正義くんはちょっとあれだけど。オールスターで、ファイターズ(ファン)のみんなが選んでくれた人気選手、代表選手が、その舞台で投げる準備というのは、シーズン中だろうと、させておかないと。『良かった、田中くんを選んで』と思ってもらわないとね。山崎くんみたいに9点取られたらね(笑)。わあ、(選ぶのを)ミスったみたいなね。でも、あれもあれで経験になった。ホームラン競争かなと思ったもん(笑)。本当にいい経験。僕はオールスターにはいい印象がないので。ペットボトル事件があったので。あまり行きたくないんですけどね。箱根でも行っておきたい」
【オールスター独占手記:田中正義 新たな挑戦によって見いだした可能性】
―セ・リーグのファンも盛り上がる
「かな。オールスターに良いイメージが全くないので。まあでも、セ・リーグとパ・リーグでMVPを取って。自慢にはならないですけど(笑)。持っているよね。ホームランを打たなくても取りましたもんね」
―ホームスチールの記憶はもうないのか
「ない、ない、ない。ソフトボールをやっていた時の感覚でやりました、小学校の時。長丘ファイターズで。あの感覚と一緒。イメージは空き地でした(笑)。キャッチャーが投げた瞬間に走るという。警戒されていても、セーフになっていたから。遊びの延長ですよ、小さい頃の。この間もインスタで上げたんですけど、万波くんのホームラン。喜びよう、間違いなく、空き地でしょ(笑)。お母さんがね『剛志、もうごはんよ!カレーできたよ!』って。『早く食わな、食わせんよ』って。それでも野球やりたい、ぐらいの。ちょっと待って、まだ(ボールが)見えるやろと。あの頃と変わらないですよ。1つのボールを追いかけて、打って走って。そのレベルがちょっと上がったというだけ。好きなものでお金がもらえるんですから、今のうちに活躍してがっつりもうけたら。だまされない限り(笑)。22億あったら、監督していないんじゃないかな。ねー?」
【万波中正 球宴前日イベントでド派手装備予告 好きなポジションは外野ではなく―】
―それも運命だった
「そうね、そうね。22億って球団を買えないかな? 足りない? もうちょっとためておかないかんね(笑)。そこから780円生活でしたからね(笑)」