侍Uー15に苫小牧シニアの138キロ右腕・上原優馬が初選出 憧れの選手と同じ背番号17

8月17日から台湾でU15アジア選手権
8月17日から台湾で開催されるBFA・U15アジア選手権に出場する侍ジャパンUー15日本代表に、苫小牧リトルシニアのエース右腕・上原優馬投手(苫小牧啓明中3年)が、道内からただひとり選ばれた。まずは14年ぶりに出場するリトルシニア日本選手権(8月1日から明治神宮球場ほか)で初勝利を挙げ、国際大会デビュー戦を目指す。
WBCで世界一になった道産子右腕に憧れる。背番号は「侍では伊藤大海投手が17番をつけていたので、自分で希望した」。一度だけ、エスコンで生観戦したことがある。「すごく気持ちの入った投球で、憧れました。自分も結構気持ちが入る方。将来はプロ野球選手になりたいので、この経験を生かして、高校でも活躍していきたい」。同世代のトップクラスが集まる中で、将来へ向けた格好の試金石となる。
ファイターズジュニア出身 浜谷監督も太鼓判
182センチの本格派。幼稚園から整列で最後列を譲ったことはない。少年野球の苫小牧・泉野イーグルス時代には、日本ハムファイターズジュニアに選出された。最速138キロの直球と、横スライダーとチェンジアップを駆使する。「基本は三振を取りに行くスタイル。テンポよくしっかりアウトを取れて、バッティングのリズムに繋げられるようなピッチングが課題。夏には140キロを出せるように頑張りたい」とキッパリ。浜谷千春監督(71)は「今ならきっと140キロ出ると思う。1年生では全国でも数人、いるかいないかの投手」と将来性に太鼓判を押す。
動画選考を突破して、6月14日に埼玉県で行われた侍ジャパンUー15第2回最終トライアウトに参加。「すごくレベルが高かったです」と、全国から腕自慢が集まる中、投手として実戦形式に登板した。トップチームの指揮官を兼務する井端弘和監督(50)が見守る中、打者3人に対して、2者連続三振。3人目は時間切れで結果はつかなかったが「手応えはあった」と見事合格。「一番は嬉しいのと、あと責任感を感じます」と、声を弾ませた。