《平川弘のCool Eye》愛媛戦の深井は誰もがまだできると思う内容だった
深井の現役ラストゲーム
愛媛に3-0と最終戦を白星で飾った札幌。MF深井の現役最後のゲームということで、勝って送り出そうというモチベーションでチームがまとまった。本当はそんな事がなくてもあのくらいできなくてはいけないのだが…。
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やめていく選手のものではなかった
最終戦に先発で出場した深井。私は公式戦のゲームでセレモニーをやるのは好きではない。なぜなら勝ち点3を獲るために最善のメンバーが選ばれるべきで、そこに私情を入れるべきではないからだ。選手たちは先発の11人に選ばれるためにトレーニングから厳しい競争をしている。だから終盤の5分間くらいだとしてもレジェンドに割ける時間はないのだ。本当は…。
しかし、サポーターも深井の姿を見たかっただろうし、愛媛戦の深井のプレーはまだできると誰もが思うものであった。少ないボールタッチで判断良くボールをはたき、中盤のリズムをつくった。深井が流れを呼び込んだことでMF近藤の先制点が生まれたと言ってもいい。少し褒め過ぎたが、深井の存在感はやめていく選手のものではなかった。お疲れ様でした。
札幌に合うだろうか? 鳥栖では…
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来季の札幌の監督に川井氏が就任するらしい。川井氏は以前に愛媛、鳥栖で監督を務めていたキャリアがある。鳥栖では攻撃的なサッカーを展開したが、結果を出せず昨年途中に解任された。攻撃的というところで白羽の矢を立てたのだろうが、札幌に合うだろうか? 四方田氏が大分の監督に決まった。札幌をよく知り、J2の戦い方も熟知している四方田氏が来てくれたらなあ、とも思ったが、まだ外の空気を吸っていたいようだ。
驚きだった水戸の優勝
札幌は一度もプレーオフ圏内に入れなかったが、魔界のJ2を制したのは水戸だった。長崎を得失点差でかわしての優勝、J1自動昇格。運営費から言ったら相当なコストパフォーマンスがいいチーム。札幌は逆にコスパが悪いチームということになった。資金をかけた長崎が2位になったのは納得できるが、資金のない水戸が優勝したのは驚きである。
当然、守備が堅く失点が少ない戦い方をして結果を出した。攻撃を謳っている札幌には耳の痛い話だ。プレーオフは3位の千葉対6位の大宮、4位の徳島対5位の磐田となった。この4チームは力の差がなく、どこが勝っても不思議ではないが、引き分けOKで最後までホームアドバンテージのある千葉が優位かなと思う。そろそろ千葉にはJ1に戻って来てもらわないと。
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