《愛媛戦後》コンサドーレの未来につなげていく作業をしなければいけない《柴田Talk》
【<月刊コンサドーレ12月号>浦上仁騎インタビュー「這い上がる覚悟。」《赤黒の肖像》】
■J2最終節 札幌3-0愛媛(11月29日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
試合後の会見に応じた柴田慎吾監督(40)の主な一問一答は以下の通り。
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―試合の総括
「感謝の思いも込めて、(深井)一希を送り出すことで、いいゲームをし、しっかり勝利で送り出せたことが何より。その一言に尽きるかなと思っています」
―いろいろな思いを込めて送り出した深井選手のプレーはどのように見ていたか
「シンプルにプレーヤーとしてすごいなと。本当にあそこでボールが落ち着く。有利な状況をつくることによって、周りの選手が見違えるように生きるなというところで、本当に改めて一希というプレーヤーのレベルの高さ、偉大さを改めて感じました」
【深井一希はいかにして「不屈の男」となったのか】
―様々悩んだと思うが、どんな思いを込めてメンバー構成をしたか
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「言えることと言えないことはあるんですけども、一つは本当に一希のラストマッチっていうところで、長い時間(出場)っていうところをベースに。あとは、ゲームはゲームで最後は勝たせてというところで、全体のバランスだったり、あとはみんなの思いですね。一緒にプレーしたいっていう思い。そういうのも加味しながらメンバー交代、途中交代、あとはちょっと世代交代の意味も込めたっていうところも含めて、いろいろ自分なりに全体のバランス、あとはストーリーも含めて、他のスタッフにももちろん相談した中で決めたんですけど、まあ悩みましたね」
―深井選手の起用は何分ぐらいまで出場させる見込みだったか
「予定通りです。できて60分かなっていうところを本人とも(話して)、あとはトレーナーとも含めて。で、そこに向けて60分間やりきるコンディションづくりを、千葉戦からですね。千葉戦の週ぐらいか、その前ぐらいからしっかり計画的に行ってきた」
―先ほどストーリーという言葉があったが、深井選手から木戸選手へ、そこを描いたところもあったのか
「本当に僕もアカデミーが長かったので、このアカデミーの選手がこれだけいろんな方に認められて応援されて、最後に送り出していただけるっていうのは、本当にアカデミーに携わる人間としては素晴らしい光景だなぁというところで。今後も第二の深井一希じゃないですけども、どんどんそういう選手をアカデミーから輩出してもらいたいというところと、現にこのトップチームにも何人かアカデミー出身の選手がいますけども、何よりこの木戸柊摩に関してはポジションも同じですし、日頃から本当に一希のことを慕っている後輩でもあるので。送り出す前は本当にただの交代じゃないよっていうところ、いろんな思いも込めた。バトンタッチの意味も込めているから、しっかり自覚していろんなものを受け取ってプレーしてこい、という形で送り出しました」
―最終節が終わった段階で、8月から指揮を執ったこの3カ月間、一指導者としてトップチームの経験をどう生かしていきたいか
「これ以上ない素晴らしい経験と言いますか、本当に難しい状況でしたし、正直、死ぬほど大変でした。けど、この経験をできるのも本当に日本で何人いるんだっていうところと、本当にうまくいったこともあれば、いかなかったこともあります。トータルで見ればJ1昇格っていう目標を達成できなかったので、ミッションとしては失敗に終わってしまった。ただ、経験して終わるのではなく、必ず今回得た様々なゲーム内で起こること、トレーニングで起こること、マネジメント面も含めて、この全ての経験を自分自身の成長の糧にして、また今後の指導者人生につなげていく、コンサドーレの未来につなげていくっていう作業をしなければいけないなと思っています」
―1得点目はユース出身の西野選手が絡み、2得点目も家泉選手など若手の選手が活躍した
「頼もしく見ていましたね。もちろんゲームなので毎試合活躍できるわけではない。毎試合活躍できればそれが本当にスーパーですけども。なかなかそういうのが難しい中で、特に若手はうまくいったりいかなかったり。その繰り返しの中でいろんな経験をして成長していくと思うんですけども、今シーズンの選手たちもいろんな経験をして、うまくいったこともあれば、うまくいかなかったこともあった。いろんな思いを抱えながら、もがきながら前に進んでいって、ピッチ上で結果を出してくれたことに本当にたくましく嬉しく思います」
―チームが掲げる3点を取って勝つ攻撃的なサッカーを最後の試合で実現された。実現できたことやうまくかみ合ったことは
「総括はまた自分自身で難しいところもある。評価は皆さんが、外の方がしていただければ。本当にうまくいったこともあれば、うまくいかないこともあった。狙いとしたものが表現できたこともあれば、そうじゃないこともあった。それは一概に何をどう仕込めて何が成果かっていうのは今この場で言うのはすごく難しい。ただ一つ言えるのは、今自分にできるベストは尽くせたっていうことは、心の底から誓って言えるかなというところです」
―今日の深井選手のラストマッチを監督として見届けたのは柴田監督だけ
「そうですね、アカデミー出身の深井一希という選手が、これだけ本当にたくさんの方々に支えられて、応援されて、送り出してもらえる。僕自身、そんなに接点が今まであったわけではないけども、彼の歩んできたフットボール人生、いろんなことがあったと思う。その思いとかね。本当に今日、たぶんかなり膝は痛かったと思うけど、それでも応援してくださる方々のためにも、後輩のためにも、っていうのも間違いなく(あった)。もちろん勝利のためにもあると思うけど、そういうものをピッチ脇からトップチームの監督として見ることができて、本当に良くないんですけども、試合中にちょっとこう感傷に浸るというか、涙が出そうになりそうなのをちょっとこらえながら。特に交代をするときは自分自身で交代を告げるので、一希の引退っていう終止符を、もう決まってはいるけど、打つっていうところも含めて、なんかこうエモーショナルな気持ちになりました」
―木戸選手にはただの交代じゃないと伝えて送り出したと。プレーはどのように見えたか
「思いはかなりあったんじゃないですか。ただ、まだまだあの(深井の)域には。イージーなミスもたくさんありますし。なので、今後も本当に精進して、ああいうレベルの選手に。そして何より、いろんな方々に愛される男になってほしいなと思っています」
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