《SHINJOの信条》サインを出してのコマネチです。今の若い子たち、コマネチを知らないからー

■オールスター第1戦 全セ1-5全パ(7月23日、京セラドーム大阪)
日本ハムの新庄剛志監督(53)が全パのコーチで出場。試合後の一問一答は以下の通り。
―(三、四回にサードコーチャーを務めたことに触れ)
「(理想は)あの回の前でしたね。モーレ(レイエス)がサードランナーにいた時。あのタイミング。ずーっと立つより、ランナーがサードに来そうなタイミングを計って、さあ行こうと。点差とかも(考えて)。(四回は)周東くんが出てくれたので。さあ、来い来い来いと。見えているから、ポンポンとサードに来てくれて。速攻、(電光掲示機能が付いた)眼鏡を取りに行って(笑)。あれ、何て書いてあったか、分かります? ボスのサインはスクイズ、スクイズ、スクイズ、スクイズ」
―眼鏡のメッセージの前にサインを出して、受け取った若月はコマネチをすることになっていたと
「ハハハ、そうそう。やっていました?」
―本人はやっていたと
「(ビートたけしのモノマネで)コマネチ! やってよと。(スクイズを)決めてくれと思いながら。後から『あれ、シーズン中だったらできた?』と聞いたら、ちょっと厳しいところかなと。ちょうど厳しいところにいくのがまた、いいじゃないですか。周東くんにもいくよ、いくよと。若月くんが失敗した後にホームスチールを狙ったんですけど、甲斐くんがしっかり見ていました(笑)。(三塁ランナー)を見ながらピッチャーに返していたから」
―特殊なサングラスは入手したのか
「1カ月半前に、160万円で購入させてもらいました」
―メッセージは最初から入っているのか
「あれは、オンにしてからスマホで文字を打ち込まないといけない。だから、周東くんが出て盗塁、盗塁でサードに来るタイミングで合図を送っていたんですよ。打ち込んでと。打ち込んでくれて、サードに来て、取りに行って、はめて、スクイズ(笑)」
―不発に終わる可能性があった
「そう。あったあった。タイミング的には良かったと。もうあそこしかなかったから」
―三回裏も準備していたのか
「頓宮くんの一、二塁でのホームラン。正直、頓宮くんには悪いけど、入るなと(笑)。フェンスにぶつかって二、三塁になれば。ツーランスクイズもあって。でもツーランスクイズは打ち込んでいなかった(笑)。使えたということは良かったですね。あれ、映っていました?」
―テレビで映っていた。若月は見えなかったと
「選手たちには言っていないです。光ってサインが出るとは言っていない。だって作動しないかもしれない。あれ、長押しなんですよ(笑)。長押しして打ち込んでだから。もしトラブルあって動いていないから、となったら困るから。違うサインはつくっておきました」
―別にサインを出して
「もちろん、もちろん。サインを出してのコマネチです。今の若い子たち、コマネチを知らないから、枳穀マネジャーに分からんから、絵を描いてロッカーに貼っておいてと」
―久しぶりにガラポンでスタメンを決めた
「ガラポンはやりましたけど、なかなかいい打順に。予想以上に組めたなと。頓宮くん、2番でホームランを打ったから、後半戦、頓宮くん、2番で来るんじゃないかな(笑)。いいアイデア」
【一問一答:レイエス ガラポンに大興奮「4番か下位打線だったので、ドキドキしました」】
―練習中、頓宮にアドバイスを送っていた
「いい時と悪い時が、こっちで見ていてもすぐ分かるから。足を上げてから、間が少なくなってくると差し込まれているね、という話はした。いい時は足を上げてから、ピッチャーのように(ゆったり踏み込む)。悪い時は慌てる分、差し込まれている感じがするねと。(膝が)内に入っていますか、もっと上げた方がいいですか、と聞いてくるから、バッターボックスでそんなことを考えていたら差し込まれるから、自分のバッティングフォームと勝負したらダメよ、ピッチャーと勝負しないと。そういう話をしてカーンと打ったんですけど、入るな、お願い(笑)。でも、俺ね、ミスったんですよ。スクイズのサインを出して、周東くんより速くスタートを切ろうと思っていたんですよ。(三塁コーチャーの)自分が。行って成功して、セーフでバタバタバタと喜ぶ計画だったんですけど、追い込まれていたので、決めてくれ、の方が勝って忘れていた(笑)。もう、1回しか使えないからね、あの眼鏡は」

―あす、第2戦がある
「2回しても面白くないでしょ」
―違うプランも
「それは言えんわ。それを言ったら面白くない(笑)」
―選手がメインと言いつつ、盛り上がった
「そこまで盛り上がったかな。リルビット(Little bit)でしょ(笑)」
―リトルではなかった
「俺の中ではリルビット。そう? それは良かった。まあ、(文字を)打ち込んだり、大きくないと見えないと。いろいろ話し合って、眼鏡屋さんだけでなく、AIカンパニーも間に入ってもう、大変だったんですよ」
―清宮のホームランダービーは見たか
「見ました。あしたは万波くんとレイエスか。2分間? レイエスはバテるかな? 意外と清宮くんはそんなにバテていなかったから。飛ぶボール?」
【清宮幸太郎 逆転勝利でホームランダービー決勝進出 試合前の〝予想〟ズバリ的中!?】
―分からないが、飛距離が出ていた
「それっぽいね。だって3階席に入れていたでしょ。あれ、シーズン中は入らんもん(笑)。アメリカも(ホームランダービーは)飛ぶボールです。そうじゃないと、なかなか盛り上がらないでしょ」
―練習中、阪神の藤川監督とも話し込んでいた
「(2位とゲーム差を離しすぎて)デイリースポーツが売れんやないかと。ちゃんと考えなアカンと、説教はしておきました(笑)」
―藤川監督はどう言っていたか
「いやいや、そんな余裕ないですと。それはないやろね(笑)。タイガースの監督をやっている以上は、いくら10ゲーム離れていても落ち着かないというか。25ゲーム差ぐらいまでいくと、落ち着いてくれる。でも、そこまでいくと面白くないか」
―ギリギリの戦いが面白い
「ですね。でも顔は多少、疲れていましたね。1年目でプレッシャーもあるでしょうし。僕の1年目とは全く違う立場なので。優勝させないといけない立場なので。采配とかも、球児らしい。失敗したらボロクソ言われますけど、言われてもいい。結果がいいので、それが正解ですから」
―あすも期待しています
「モイネロくんの右投げ、びっくりしたね。小久保監督がグラブを持っているから、小久保監督が投げに行くのかと思ったら、モイネロくん。あれで(年俸)1億アップや(笑)」
