【一問一答】水谷瞬 新庄監督の「バットが折れなくなった」に「僕的には折った方が良いと思う」理由は
ヒーローインタビューの締めに『3.2.1ジェシー』と叫ぶ水谷=撮影・桜田史宏
■パ・リーグ12回戦 楽天1-7日本ハム(7月4日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムの水谷瞬外野手(24)が先頭打者アーチを含む自身初の1試合2本塁打をマークした。同点の三回には勝ち越しの適時二塁打を放ち、3安打3打点と暴れまくった。ヒーローインタビューと試合後取材の一問一答は以下の通り。
【ヒーローインタビュー】
―大活躍だった
「そうですね。できすぎですね」
―先頭打者本塁打、振り返って
「チームとしても連敗が続いていましたし、個人的にも久々に1番を打たせてもらえるということで、初回のピンチを切り抜けた後でしたし、なんとかチームに流れを持ってこられたらなという気持ちでいきました」
一回、水谷が先頭打者弾を放つ
―次の打席で勝ち越しの適時二塁打。打線に勢いが出た
「そうですね。やっぱり、(伏見)寅威さんがホームまで走ってくれたので、たまたま点が入ったんですけど。そこから(大量)点が入ったので、良かったのかなと思います」
―適時打後、マルティネスの一打はどう見ていたか
「走っていたので、ボールはあんまり見えていないんですけど、ナイスバッティングだったかなと思います」
―七回に2本目の本塁打。振り返って
「いやー、できすぎですね、あれも」
―どこができすぎだったか
「まずホームラン2本、1試合でマルチホームランはプロ初でもありますし、(拍手に)ありがとうございます。やっぱりいい準備というか、ピッチャーの代わりばなだったので、しっかり準備していけた結果が、ああいういい形でホームランとして出たのかなと思います」
七回、水谷がこの日2本目のソロ本塁打を放つ
―今後、打撃でどう魅了していきたいか
「きょうは(安打)3本、ホームラン2本といういい結果で終えられたんですが、またあしたも試合があるので、あしたもチームに貢献できるように頑張っていきます。そして、今年は僕がお立ち台に立たせていただいたら、ワン、ツー、スリー、ジェッシー!で締めさせていただきたいと思います。皆さん、いいですか。スベったら恥ずかしいので、みんな大きい声でお願いします。いきます。ワン、ツー、スリー、ジェーッシー! あしたもブイブイいくでー!」
【試合後の一問一答】
―今季初の先頭打者弾を振り返って
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「やっぱり1番を打っている以上は、常に、毎回じゃないですけど、ピッチャーによって変わりますけど、1番を打っている人しか先頭打者ホームランはつかないので、打たせていただける機会があれば打ちたいなという気持ちは持っていた。今年も打てて、良かったのかなと思います」
―前カードは3試合で2得点だった。悪い流れを断ち切る活躍だった
「カードも変わって、ホームに帰ってきたということもあるので、チームとしてもそうだと思うんですけど、個人的にもまたリセットしてやっていこうという中で、1打席目に良いアプローチができたので、良かったかなと思います」
七回、水谷がソロ本塁打を放ち、チームメートとハイタッチを交わす
―先頭打者アーチは自身5本中3本が早川から
「別に得意にしているわけじゃないですけど、何か分からないですね。合うのかも分からないですし。実際、結果として、ホームランだけじゃなくてタイムリーも、きょう以外も含めて成績が良いということは、本人(早川)に聞いた話じゃないのでどうか分からないですけど、ピッチャーの立場からしたら意識するであろうと思うので、それは勝手に相手に意識してもらったらいい話で、僕はそんな考え過ぎることはないと思う。もうシンプルに、甘いところを狙っていくだけという気持ちの結果、きょうも2本、先頭打者でも3本打てている結果につながっているのかなと思います」
―対早川の成績は頭に入っていたか
「そうですね。打った覚えもありますし、先頭打者もそうですし、最初の対戦が一番、嫌だったんですけど、そこから徐々に徐々に打てているということは、投げにくいのかなとは思いましたけど。今シーズン初対戦ということもあったので、対策もいろいろしてくると思いましたし、去年と今年じゃお互いに別人だと思っているので、そこまで、打っているからいけるだろうとか、そういう軽い気持ちではなくて、しっかりときょうのプランを立てて臨んだ結果なのかなと思います」
七回、水谷がソロ本塁打を放つ
―きょう打った中で、どの打席が一番良かったか
「1本は難しいですね。やっぱり全部、やりたいことというか、こうやろうというのをずっとファームの時からやってきたこと、ずっと友亮さん(佐藤2軍打撃コーチ)と連絡を取りながらやっていることが全てできてしまったので、1本って決めるのは難しい。個人としては3本とも良いバッティング、さっきも言ったように、できすぎのバッティングだったと思うんですけど、チームとして見れば、あそこで勝ち越しタイムリーを打てて、そこから複数点につながったので、挙げるとするなら2打席目かなと思います」
―新庄監督が、バットが折れなくなったと話していた。最近のバットの消費具合は
「バットの消費具合は、確かに折れていないですね。折れていないですけど、僕的には折った方が良いと思う。やっぱり折ってヒットを打つのが良いバッターだと思うので。知らんっすけど(笑)。バットが折れている時の方が状態が良い時が多いと思うので。なくなるので折れないに越したことはないんですけど、そこは一つバロメーターとして持っています」
―折れるということは、引き付けて打てているということだからか
「僕は、できるだけ中で打ちたいタイプなので、そうですね。あんまり前で打ちたくないと思うので。(郡司が通りかかり、笑いながら)前で打つ人もいますけど。僕は入れて打ちたいので、そこは一つ僕の中ではバロメーターとして持っています。ただ折れるのではなくて、折れてヒットゾーンに落ちるということは、良い軌道で出せているからこそ、そこに落とせているというか、アプローチできている。それを嫌がり出した時は、どんどん崩れている時だなというのは感じるので」
一回、水谷が先頭打者弾を放つ
―1番は苦手と言っていた。1番を打つ心構えは
「まあ、今も苦手ですし、きょうみたいなホームで初回の守備でピンチの場面とか、そういう時は本当に困るんですけど。できればパンパンっと3人で抑えてもらった方が僕は楽なんですけど、まあ正直、相手ピッチャーのリズムが、早くマウンドに上がってポンポンって投げてスタートする人もいれば、ゆっくりと上がってきてゆっくり準備する人もいる。そこは僕の中で一概にリズムを決められないところではあるので、ホームの時は、気持ちもそうですし、体の面も含めて、守備に行く前に一回、鏡の前でセットして、そこから守備に向かって、クリーンな状態で帰ってきて、そのまま打席に向かうことを今は心がけています」
―1番へのこだわりは
「さっきも言ったように、難しい打順ではあると思うので、今年は1番にこだわっていこうという気持ちを持ってキャンプに入ったんですけど、なかなか1番ではなくて2番とか、いろんな打順になることが多かったので、こだわりはそこまでなくなってしまった。でもやっぱり、ほかの打順よりは1番に対してこだわってというか、1番の時は強い気持ちを持って、思いを持っていっているつもりではあります」
ファンに手を振る水谷(左)とマルティネス
―2発打てたことについては
「ホームランはそんなに何本も打てるわけじゃない。2本目は良いアプローチというか、自分の中で良いスイングができたので、ああいう形にはなりましたけど、おまけみたいなものだとは思っているので。もちろんホームランをあした以降も打てるようにやっていきたいとは思いますけど、僕は2割3分、20本とか、そういうタイプじゃダメだと思うので、ホームランだけにこだわらずに、状況によって、カウントによっては違うバッティングもできるようになっていかないといけないと思う。きょうは2本目の先に、良い形でホームランとタイムリーが出て、3打席目だったので、楽な気持ちでいけた結果が、最高の形だったというだけなので、切り替えてあしたもやっていきたいなと思います」
―新庄監督は、混戦が面白いと。どう思うか
「良い意味でも悪い意味でも、折り返してはいますけど、前半戦も終わっていない状況なので、もちろん1位にいることに越したことはないですし、早い段階でもマジック点灯してというのが一番、理想の形ではあると思うんですけど、まあまだ7月なのに、そんな3位だからどうとか、4位だからとか言っているのもどうなのかなと思う。もちろん勝ちにはこだわっていかないといけないと思いますけど、ここから夏場、もっときつくなって、順位の変動が激しくなる季節に入ってくると思うので、勝っていかないといけないと思うんですけど、それよりは、ほかの人がどうかは分からないですけど、僕の中では一戦一戦、毎日、一日一日の繰り返しなのかなと思っています」