水谷瞬 昨季は夏に苦しんだが、今季は夏男になる!「自分に期待してます」
打撃練習をする水谷=撮影・松本奈央
交流戦男は健在! 今季も躍動し完全復活
今年はジェッシーの夏にする―。日本ハムの水谷瞬外野手(24)が勝負の夏場に向けて、自信をのぞかせた。
春先の不振で5月2日に2軍へと降格したが、昨年MVPを獲得した交流戦初戦となる6月3日の阪神戦(エスコン)で昇格すると、交流戦16試合に出場し、打率.300、3本塁打、OPS(出塁率+長打率)も.917の好成績をマーク。この右肩上がりの曲線に乗って、夏場へ勢いを持っていく。
結果&課程に納得 「次への材料になる内容」
〝交流戦男〟は今年も結果を残した。13日の広島戦(エスコン)で森下から本塁打を放つなど、交流戦で3本塁打。昨季記録した交流戦の史上最高打率.438には及ばなかったが、きっちりと.300を打った。
「徐々に良くなってきていると思いますし、結果うんぬんではなくて、僕の中での内容だったり、その日の『こうだったからダメだった。だから、次こうしよう』っていう次への材料になる内容に変わってきている。打てた、打てなかったうんぬんもあると思いますけど、それ以上のものを得られるようにはなってきていると思うので、そこに関してはいいですね」と表情も明るい。

決して無駄ではなかった試行錯誤
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2軍で過ごしていた時は、全てを変えようという意識の中で再スタートを切ったという。練習や試合で試行錯誤を重ねた。
「行き着くところは同じ形だと思います。自分の中でイメージするものが変わってるけど、大きくはそんなに変わってないですよね。元の自分のスタイルなので。いろいろ変えようっていうところから一周回って同じところに(たどり着いた)」。その成果は数字にも表れている。
昨季は夏場から成績が下降線
首位でリーグが再開する。このまま夏場の戦いを制することができると、ペナント奪還もグッと近づくだけに、チームとしても個人としても重要な局面となる。
水谷は昨季、夏以降に苦しんだ。月間打率は7月が.268、8月は.271と一定の数字は残したが「僕の中ではもどかしい7、8、9月だった。もっと言ったら、10月までもどかしかった」と口にしたように、9月は.230、10月は.200と数字に顕著に表れた。

シンプル思考で名誉挽回へ
「こう来るんじゃないか? ああ来るんじゃないか?と考えすぎた。僕が裏をかいた結果、表。そういうことの繰り返しだったと思う。そこもいい経験をさせてもらったというか、引き出しも増えたと思うので、今年はもう一段階レベルアップした考えを持てると思う。難しく考えすぎずシンプルに」
リーグ再開とともに力強く再出発だ!
昨年の経験が一つの自信につながっている。
「7、8、9(月)と、簡単にはいかないと思いますし、去年とは違った対戦相手チームの評価、攻め方も変わってくると思うんですけど、実際にこの交流戦、いいきっかけというか、自分の中で手応えをつかめるものがあった。自分に期待はしてますね」と言い切った。夏男襲名へ、ジェッシーのバットに闘志が込もってきた。
