コンサドーレ
2025/08/18 19:10 NEW

【月刊コンサドーレ9月号】新企画《12番目の日常》第1回は多田萌加(タイトル未定)

文=大越崇弘 写真=溝口明日花

 

25日の発売前にチラッとお見せします

 道新スポーツデジタルでは、毎月発行されている「月刊コンサドーレ」の記事の中から一部を抜粋し、発売に先がけて公開します。今回は8月25日に発売される9月号から新企画《12番目の日常》を抜粋。第1回は道スポでもおなじみのタイトル未定の多田萌加が登場。記事の途中までですが、購入前の参考にしてください。


サッカーなんて知らなかった。でも、今は声が枯れるまで。

 「気づけば、週末がコンサドーレ中心の生活になっていました」。そう笑うのは、北海道のアイドルグループ「タイトル未定」のメンバーであり、エフエム北海道の応援番組でMCも務める多田萌加さん。サッカーを知らなかった一人の若者が、〝12番目の選手〟としてピッチの外からクラブを支えるようになったのは。新企画「12番目の日常」、第1回は多田萌加さんの物語からスタートです。

スポーツが苦手だった私が、今ここにいる理由

 2020年の秋頃に、NHKの「北海道道」という番組で、荒野拓馬選手にインタビューする企画がありました。私はサッカーを見たこともなくて、正直、スポーツ自体がちょっと苦手でした。でも、それじゃダメだなと思って。何も知らないままインタビューするのは失礼だと思い、まず「サッカーノート」をつけ始めました。実際に試合を見に行って、ルールから少しずつ勉強して。その時に初めて観戦した試合が、大量得点での勝利だったんです。「こんなに夢中になって応援できるものがあるんだ」って驚きました。

 インタビューの時に会った荒野選手も、想像していた〝サッカー選手〟のイメージをいい意味で覆す方でした。すごく気さくで、場を盛り上げてくださって。荒野選手の人柄の良さと、初めて見た試合の衝撃が大きかったです。

雨とチャントと、忘れられない瞬間

 23年の柏レイソル戦、アウェー遠征に行った時のことです。あの試合は5対4の大接戦で、点を取っては取られ…という白熱した展開でした。アウェー遠征って、自分の中ではサポーターとして一歩踏み込む瞬間だったんです。そこで勝利を見届けて、チームの粘り強さを感じた瞬間、「コンサドーレを応援していて本当に良かった」と声が枯れるほど叫んでいました。あの試合は今でも忘れられません。

本人提供

 

 最近のエピソードとしては5月31日、1人で行ったアウェーのベガルタ仙台戦。もちろん試合も楽しみましたが、それ以上にサポーターとの時間が感動的でした。雷雨の影響で試合が約1時間半も中断する中、友達もいないし本当に寒くて。「もうカッパにくるまっていようかな」と思っていたら、チャントが聞こえてきて。「一緒に歌おうよ」と輪になって、みんなで雨の中ずっと歌い続けたんです。私は泣きながら歌っていました。普通なら「行かなきゃよかったかな」と思ってもおかしくない状況だったのに、行って良かったと心から思えた。それはやっぱり、コンサドーレと、あの場にいたサポーターのおかげです。みんなで輪になったあの瞬間が、とにかくうれしかったです。

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■プロフィール 多田 萌加(ただ・もえか)4月18日生まれ、網走市出身。2025年1月、札幌を拠点に活動するアイドルグループ「タイトル未定」(北海道コンサドーレ札幌のクラブパートナー)に加入。NHK北海道「北海道道」サブMC、HTB「イチオシ!!」「イチモニ!」のリポーター、FM北海道「LOVE CONSADOLE」パーソナリティーなど多方面で活躍中。趣味はサッカー観戦、スポーツ観戦、ドライブ、旅行。激辛好きで、デスソースもOK。学生時代は吹奏楽部でホルンを担当。コンサドーレサポーター歴は6年目。
 

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