【特別対談】深井一希×木戸柊摩~前編~ 不屈の男の魂は次世代へ「サッカー、サウナ、ボウリングは受け継がなきゃ」
道スポの新春企画で対談したMF木戸(左)と昨季限りで引退した深井さん=撮影・桜田史宏
札幌育ちの2人がスペシャル対談
2025年シーズンで現役引退した北海道コンサドーレ札幌の深井一希さん(30)とMF木戸柊摩(22)のスペシャル対談が実現した。アカデミー育ちでボランチを主戦場とする2人には共通点が多く、ピッチ内外で多くの時間を共有した。〝不屈の男〟の魂は、次世代へ脈々と受け継がれていく。
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少しの満足と悔しさが残った最終年
―2025年シーズンお疲れ様でした
深 井「ありがとうございました。膝の痛みがあって個人的には苦しいシーズンだったけど、その中でも何試合かに絡むことができました。表現は難しいけど、もともとゲームに全く関われないと思いながらのスタートだったので、その点では少し満足しているところもあります。でもチームに全然貢献できなかったところは、やっぱり苦しくて、悔しいシーズンになったかな」
―難しい1年になることを想定して過ごす日々。葛藤はあったか
深 井「チームの状況も良くなかったですし、貢献できないことが本当に情けないと自分自身で感じていました。でも仕方ないよな、この膝じゃ厳しいよなっていう面もありました。最初のキャンプからできるような状態じゃなかったので。ただその中でも柊摩を含めて若い選手とコミュニケーションを取りながら、少しでも何か良いアドバイスになればと思っていろいろな話をしていました」
2025年11月29日の愛媛戦、現役最後の試合でキャプテンマークをつけたMF深井
木 戸「具体的なところというよりも、メンタル面が多かったですよね。チームも個人的にもあまり良くなかった時には、一緒にサウナへ行って心のサポートをしてもらいました。リフレッシュのサポートをしてもらって〝サウナー〟になりました(笑)。愛弟子です」
深 井「いや、まだまだです」
サウナで汗を流して良いものは吸収
―サウナ中にアドバイスをもらうことも
木 戸「そうですね。やっぱり同じポジションですしアドバイスはいただきます。自分の持っているプレーを出すことが大事だと思いながら、良いものを吸収したいです」
新春企画で対談したMF木戸(左)と昨季限りで引退した深井さん
―ルーキーイヤーを振り返ると
木 戸「自分の中で一つ目標にしていたのが開幕スタメンでした。最初にスタメンで出られたことはプラスに捉えたいけど、開幕戦も含めてシーズン前半はボランチや少し前の方をやって、個人的にもチームも結果が出なかった。結構、悔しい思いをしたことが多かったです。プロの舞台に立ってフワフワしている部分があって、なかなか慣れることができなかった。試合を重ねるにつれて、だんだん自分のプレーを出せる機会は多くなってきました。後半は試合に出られない期間もあったけど、徳島戦に出てからは自分のやるべきことをしっかりやることができました。やっぱりボランチとして勝負したい気持ちがありますし、もっと目に見える結果を出さなきゃいけないと思っています」
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J2優勝時の16年頃の深井とは… 「(柊摩は)1、2を争うぐらい…」
―深井選手が同年齢の頃と比較すると
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深 井「僕の方が頭一つ二つ抜けていましたね(笑)。20、21歳ぐらいで前十字靱帯を2回切っていたけど。(2016年の)J2優勝した時はずっと試合に出ていたので、その時の自分が一番良かったんじゃないかな。まあまあ、ちょっと大げさに言ったけど、柊摩は良いものを持っている。ユースの頃から、もともと技術やテクニックはチームの中でも1、2を争うぐらいになると思っていたし、大学へ行って守備の部分も磨きが掛かっていた。でも、それを実際に試合で出せているかっていうと、なかなか表現できなかったかな。プロ1年目で難しい部分もあったので、それをコンスタントに出せるようになればいいと思う。より攻撃的なタイプのプレーヤーだから、アシストやゴールで他の選手と違いを見せていきたいよね」
2016年7月31日の山口戦の後半、相手ボールを奪い前線に運ぶMF深井(中央)
アカデミー出身者が絡んでくれて
木 戸「ユースの頃にも、ちょいちょい(トップチームに)行かせてもらいました。一希くんは正直怖かったし、行きたくないとか思っていました(苦笑)。でも一希くんや拓馬くん、アカデミー卒業の人たちが気軽に絡んでくれて溶け込むことができました。テレビで観戦していた頃も一希くんはずっと試合に出ていたので、一緒にプレーできる存在とは思っていなかった。こうやって同じピッチでやれることが本当にありがたいし、もっと一緒にピッチに立ちたかったなと思っています」
―ユース時代から深井へのリスペクトを抱いていた
木 戸「そうですね。ユースの時からあったし、今でもあります。ずっとこんな感じなので印象は全然変わらないです。ただチームメートになったので、より仲は深まりました。サウナもあまり好きじゃなかったけど、何度も連れて行ってもらって、今では毎日行っています」
2025年11月29日の愛媛戦、MF深井の最後の試合で途中出場したMF木戸(中央)
毎日のサウナー仲間に
深 井「僕は365日行っています。僕が一緒に行かなくても、みんなで行っているっぽいよね」
木 戸「原や林田あたりですね。一希くんの影響もあって、サウナーになりつつあります。一希くんがいなくなったら部員が減ってしまうので、そこは引き継いでいかなきゃいけないと思っています。ちなみに一希くんはサウナハットを被らないので、僕らも被らないです」
深 井「昔はなかったでしょ? じゃあ、いらないでしょって。あとはボウリングの話があるね。これは外で話してないね」

ピッチを離れた後の最高の舞台は
木 戸「僕は大学からボウリングが好きで、札幌に戻って少し話をしたら、一希くんが『俺もめっちゃ好きだよ』って感じになりました。最近は結構行きますね。ボウリングからのサウナが最高の舞台です」
深 井「大学でやってきて、たぶん自分が一番うまいと思って誘ってきたんだよね」
木 戸「そしたら、一希くんが案外すごかった(笑)。今の順位的には1位が一希くん、2位が僕ですかね。何人かいる中で」
深 井「いや~、2位は怪しいんじゃない? 最近の感じを見たら。サッカーと一緒でムラがある。若いから」
木 戸「若い奴が多いと長い時間できるので、おじさんチームはできなくなりますよね。15ゲームやることもあります」
深 井「僕は家族がいるので先に帰ります。でも10ゲームはできますよ」
木 戸「一希くん帰るってなった後に、あと5ゲームぐらいやります。まだまだ投げられるので。サッカー、サウナ、ボウリングは受け継がなきゃいけないと思っています」
―それぞれの最高スコアは
深 井「280いかないぐらいかな」
木 戸「僕はこの前、250なんぼでした。あとは…原が下手っていうのは書いといてください。 ムラしかない選手です」
(後編に続く)

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