木戸柊摩 絶大な信頼寄せる存在は…「組めるのは良い経験。食らいついていけるように」
MF木戸(左)がMF原と練習後のランニングを終えて笑顔を見せる=撮影・中村真大
■9月25日、札幌・大和ハウスプレミストドーム屋外サッカー練習場
北海道コンサドーレ札幌は25日、札幌市内で第31節・仙台戦(27日、プレド)へ向けて全体トレーニングを行った。前節の徳島戦で約2カ月ぶりのリーグ戦出場を果たしたMF木戸柊摩(22)は「1試合で終わらず、継続して良いパフォーマンスを出したい」と、2戦連続スタメンへ闘志を燃やす。最終盤を迎えたルーキーイヤー。抜群のサッカーセンスを誇る背番号31が、逆転劇の主役を演じる。
指示は「思い切りやってくれ」
7月12日・磐田戦以来、7試合ぶりに立つピッチ上で胸を高鳴らせていた。柴田監督からの指示は「思い切りやってくれ」の一言だけ。赤黒のホープは77分間の出場で、豊かな才能を存分に発揮した。
全体練習後、MF木戸(左)に声を掛ける柴田監督
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荒野や宮澤ら4選手が不在の状況で巡ってきたチャンス。木戸は徳島戦を振り返り「良いプレーができるように、日頃から100%で取り組んで来た成果が出た」と胸を張る。素早い攻守の切り替え、セカンドボールを必死に回収する姿が、この試合に懸ける思いを表した。

「僕が前へ行ってはがされても…」
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頼れる主将が、その潜在能力を引き出してくれる。木戸はボランチでコンビを組んだ高嶺への絶大な信頼を「僕が前へ行ってはがされても、朋樹くんがいるという気持ちでやっていた。朋樹くんが相方にいるからこそ自分は思いきりプレーできた」と言葉に乗せる。
同じ下部組織育ちの高嶺は別格のプレーで、攻守において札幌のフットボールをけん引している。間近で覚える存在感は圧倒的で「朋樹くんはレベルが1つ違う。そういう人と組めるのは良い経験。自分も食らいついていけるように、出し惜しみせず全力でプレーしたい」と目を輝かせる。
MF木戸(左)がMF高嶺主将と協力してMF宮澤のプレスをかわす
レベルアップのヒント多彩「本当に参考にしています」
手本にするプレーは多く、動きを観察することでレベルアップのヒントを得ている。「縦パスの配球でスイッチが入るし、ターンをして前に運ぶのも上手い。守備の刈り取る部分も、ボランチのところで封じられたら相手は嫌だしチームの助けになる。そこは本当に参考にしています」。共に過ごせる時間を、長いサッカー人生の糧にしてみせる。
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徳島、仙台と続く上位チームとの直接対決は、シーズン終盤の勝負どころだ。勝ち点3を目指す次戦へ、木戸は集中力を研ぎ澄ます。「負けてしまったら(PO進出の)可能性が限りなく少なくなる。勝たないといけない試合が続く。1つも落とせないし、全部勝つ気持ちです」。残りは8試合。ラストスパートを掛け、難敵をねじ伏せる。
MF木戸(左)がMF高嶺主将と中盤での激しい競り合いを見せる