札幌山の手が2試合連続逆転勝ち 伏兵の活躍で夏の全国4強を撃破【ウインターカップ女子】
シード校の岐阜女子に勝利し喜びを爆発させる札山の手の選手たち=撮影・中本翔
■全国高校バスケットボール選手権 第2日(12月24日、東京体育館)
▽女子2回戦 札幌山の手83-74岐阜女子
控えの古賀が逆転の3点シュート
2年ぶりに初戦を突破した札幌山の手は、インターハイ3位の岐阜女子に最大11点差をはね返し、2戦連続の逆転勝ちを収めた。序盤は主導権を握られる展開を徐々に接戦に持ちこむと、1点を追いかける第4クオーター(Q)残り5分にベンチスタートだったSG古賀小葉(2年)が左コーナーから逆転の3点シュートを決め、そのまま逃げ切った。25日の3回戦で、2年ぶりの8強入りをかけて一関学院(岩手)と対戦する。
第4Q残り5分10秒、逆転の3点シュートを決める札幌山の手の古賀
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ベンチスタートの選手で25得点
ゲームセットの瞬間、コート上の5人も、ベンチにいた古賀も、まるで優勝したかのように喜びを爆発させた。「すごくうれしい。ディフェンスが離れてて、積極的に行けって言われてたので、打って入れることができました」。ベンチポイント25点中、古賀が3点シュート2本を含め10得点。チーム全体でもスタメン出場の松口杏那(3年)に並び、2番手をマークするなど、伏兵が大仕事をやってのけた。
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気持ちで負けず1回戦から得点倍増 「いつも逃げてしまってた時…」
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前日の1回戦同様、試合開始から連続失点して出遅れた。第2Q途中までに25-36と一気に引き離されたが、ここで古賀がドライブで切り込んだ中道美空(2年)からのキックアウトのパスを左コーナーで受けると3点シュートを決めてこの試合初得点。さらに2点シュートも確実に決め、5点差に追い上げて前半を折り返した。古賀は1回戦は5得点。2倍となる10得点の活躍に「ジャンプシュートとかスリーとかシュートが得意。昨日より良くなってる。いつも逃げてしまってた時に、上島さんに怒られることが多くて、負けないように気持ち強くしてできました」と、声を弾ませた。
ゲーム中の修正で3点シュート増
3点シュートは前半わずか2本。高田汐織コーチ(33)も「きのうの試合から3ポイントは少しなかったので積極的に狙っていこうと話して、やはり外しか回っていない時間帯がすごく多かったので、中にキックアウトしてスリーを決めるというのが一番リズムがつかめるという話はしていた」。後半は前半の3倍以上となる7本を成功。試合中にしっかりと修正できた。
シード校の岐阜女子に勝利して喜びを爆発させる札山の手の選手たち
全員で走って全員で守る
さらに相手には187センチの留学生がいたが、古賀はインターハイ出場を逃した夏以降、「ディフェンスとゴール下のところで、相手がでかかったらボックスアウトして外から飛び込むとか、リバウンドを意識してやってました」。高田コーチも「ビッグマンのところは山の手は留学生がいない、全員で走って全員で守るということを徹底している」。相手の得点源を、わずか2点に抑え込むことで逆転勝利につなぐことに成功した。
古賀は東京出身。志茂田中では関東ベスト8。同じ中学の1学年先輩、SF奥千夏(3年)に誘われ、2年前の日清U18トップリーグを観戦して北海道への進学を決意した。ベスト8入りがかかる25日の3回戦へ「ひとつでも多くの試合をみんなとやりたい」。先輩と一緒のユニホームを着て戦う最後のトーナメント。目標とする準々決勝以上が行われるメインコートに勝ち進むまで、まだ終わらせるつもりはない。
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