アマスポーツ
2023/12/26 19:30

札幌山の手2年連続の決勝まであと1 東京五輪銀のOG長岡萌映子の前でPF谷口憂花がスリー8本【ウインターカップ】

第4Q、この日8本目の3点シュートを決める札幌山の手の谷口(撮影・玉田順一)

■全国高校バスケットボール選手権 第4日(12月26日、東京体育館)
▽女子準々決勝 札幌山の手95-54千葉経済大附

3点シュート8本、36得点11リバウンド

 攻守の歯車ががっちり嚙みあった札幌山の手が2連続の決勝進出へ王手を掛けた。40リバウンド12スチールと固い守備で3試合最少の54失点に抑えると、攻撃では25日の3回戦で13得点に留まっていたPF谷口憂花(3年)が3点シュート8本を含む、両チーム最多の36点11リバウンドと大当たり。準決勝は10月のU18日清食品トップリーグで敗れた岐阜女子と2年連続で顔を合わせる。

第3Qに4連続3点シュート成功

 精彩を欠いた前日のプレーとは別人のように3点シュートが次々とリングに吸い込まれた。谷口の弾ける様な笑顔も戻った。3P成功率は66.7パーセント。特に第3クオーター(Q)は4本連続で成功した。「昨日は気持ちで逃げていた。空回りして自分が今までどういうプレーしてたのかが分からなくなって、自信を持ってプレーすることができていなかった。今日の試合は自分から声を出して雰囲気を良くして、強く攻めることとディフェンスで守りきることを意識した」。前日14本だったシュート数も31本と2倍以上に増え、本来の積極的な姿がコート上に帰ってきた。

第3Q、札幌山の手の谷口(左)が相手選手のマークものともせずゴールを決める

 

SG巻も21得点5スチール

 前日はあまりのふがいない試合内容に主力は宿舎に戻って、神田英基監督(50)、上島正光コーチ(80)から約3時間半のミーティングを受け、じっくり千葉経済大附のビデオを研究した。ポイントは相手PF角陽菜多(3年)を抑えることと3点シュートの成功率向上。角には30得点されたが、SG巻朋花主将(3年)が5スチールするなど、相手のパスコースを読んでコンビプレーを寸断。「相手はほとんど中で攻めるチームって分かっていたので、中で守ろうって話でした。自分が(マークに)付く選手はシュートの本数が多い選手ではなかったので、周りのヘルプに寄ることやこぼれたボールを狙うことを意識してやっていました」。得点でもチーム2番手となる21得点する活躍でチームをけん引した。

上島コーチ悲鳴「記念品用意しなきゃ」

あわせて読みたい