【特別対談】深井一希×木戸柊摩~後編~ 描く未来は…「監督として胴上げできたら素晴らしいストーリー」
道スポの新春企画で対談したMF木戸(左)と昨季限りで引退した深井さん=撮影・桜田史宏
後編も2人の熱いトークが満載
2025年シーズンで現役引退した北海道コンサドーレ札幌の深井一希さん(30)とMF木戸柊摩(23)のスペシャル対談後編。2人が育ったアカデミーでの思い出話や将来の夢、プレー面では〝忍者ディフェンス〟の極意や、背番号8への思い入れなど、それぞれの言葉で伝えてくれました。
【特別対談】深井一希×木戸柊摩~前編~ 不屈の男の魂は次世代へ
未来あるチームになるためには
―お互いにアカデミー出身。思い出は
深 井「僕の年代やその周り世代では北海道でほとんど負けない強い軍団でした。メンバーが切磋琢磨し、ライバルとして上を目指した良い思い出ばかりです。全国でも高いレベルで競い合いながら優勝、準優勝が多かった。そのレベルから今のアカデミーの子たちが遠ざかっていると聞いてすごく寂しいし、そこのレベルが上がらないとトップチームにも還元されない。ユースは最低でもプレミアリーグに上がらないといけないと思っています」
新春企画で対談したMF木戸(左)と昨季限りで引退した深井さん
木 戸「一希くんぐらいの代はずっとプレミアで戦っていたし、全国でも優勝を経験している。僕はプレミアでやれてないし、全国の舞台で上に行けないことが続いていました。北海道全体のレベルも上がっていると思うけど、コンサドーレは北海道で負けてはいけない存在。高校世代ではプレミアリーグが一番強い舞台なので、そこでやることに意義があると思う。ユース出身者としてもっと強くなってほしい。ユースからの昇格があるとコンサドーレが未来あるチームになる。そういう意味でも一希くんがアカデミーを指導してくれるので、強くなるって期待しています」
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アカデミー選手が昇格することで…
―ユースが強かった時代の逸話は語り継がれているか
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木 戸「伝説的なことは聞いたことがないけど、そこら辺の代はユースからトップに上がる人数が多かった。それは本当にすごいと思います。僕らの代は(高卒でのトップ昇格が)一人もいないので」
深 井「そういう選手が活躍して大きく育っていくことが間違いなく必要だと思う。もう一回、そこをしっかり築き上げていかないといけない」
木 戸「言い表せないですけど、アカデミーへの思いはありますよね。僕は中学と高校がコンサドーレで、ホームの試合がある時にはボールボーイをやっていた。一希くんはその時から試合に出ていて、高2からトップの練習参加に行ったときもいた。はるか上の存在でテレビで見ていた選手が近くにいることでフワフワした気持ちになりました。遠くの存在が近くにいるのはユースならではの体験ですよね」
2025年11月29日の愛媛戦、MF深井の現役最後の試合で途中出場し、シュートを放つMF木戸
忍者ディフェンスの極意
―深井のプレーで参考にしていることは
木 戸「ボランチで相手のボールを刈り取る部分が本当に好きです。ゲームをつくるタイプなので、そこも見習いたい。最近も一希くんのプレー集を見て、こんなに上手かったのか、こんなターンができるんだと思いました。今の時代は守備が大事。あのボールの刈り取り方は真似できないけど、何か吸収できるところはある。あの忍者ディフェンス…。こっそり後ろから足音立てずに近寄って、相手が気付いてない時にガッと体を入れてボールを取るみたいな。忍者ディフェンスって名前を付けたのは一希くんです」
深 井「極意は、もう知っているでしょ(笑)」
2025年11月29日の愛媛戦、現役最後の試合でキャプテンマークを付けてプレーしたMF深井(右)
背番号8へのこだわり
―話題を変えるが、背番号8への誇りは抱いていたか
深 井「正直に言うと、特にないです。その前は18番でユース時代は5番でした。ただ、砂さん(砂川誠さん)がずっと付けていた番号。任された時にはレジェンドが付けていた番号だけど、気負いすぎなくていいからっていう感じのことを言われました。実際に長い間、僕が付けたので次の人の方が大変かな。誰が付けるか分からないけど、そこまで気負わずに付けてもらえればいいかなと思います」

―木戸も候補に
深 井「付けたらいいんじゃない? もともと8が好きって聞いているので。 でも変に考えすぎて自分のプレーができなくなるんだったら付けなくていいと思う」
木 戸「将来的には付けたいけど、それがいつになるのかは考えてないです。8は重たい番号。すごく大事な番号なので相当な覚悟が必要。相応のプレーをしなきゃいけないと思っています。自分が学生の時に8番を付けた理由は、ボランチでイニエスタが8番を付けていたから。攻撃的なタイプで真ん中でゲームメークするのが役割。そういう面でも良い番号だなと思っています」

チャンピオンズリーグ出場の夢
―現役選手、指導者としての夢は
深 井「僕はこのチームの監督になってタイトルをもたらしたい。選手の時は海外に行きたいっていう夢があったけど叶わなかったので、監督としてチャンピオンズリーグに出られるようなチームの監督になりたいなと思っています。夢は大きい方が良い」
木 戸「僕はもう22、23歳で若くない。このチームを引っ張りたいと思うし、コンサドーレを象徴するプレーヤーに早くならないといけない。2026年シーズン以降、北海道を代表するプレーヤーになれるように頑張りたい。僕がコンサドーレで現役の時に、一希くんを監督として胴上げできたら素晴らしいストーリーになりますよね」
深 井「実際にあり得ることなので、僕はいち早くそこを目指します」
(おわり)
2025年11月28日、愛媛戦の前日練習で調整するMF深井(左)とMF木戸
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