「信じていた」と抱き合い涙 佐藤綾乃が偉大な先輩と三たびメダル スピードスケート女子団体追い抜き【ミラノ・コルティナ五輪】
女子団体追い抜きで銅メダルを獲得した(左から)佐藤綾乃、高木美帆=共同
先輩に導かれてきたスケート人生
偉大な先輩と共に、三たびメダルを手にした。ミラノ・コルティナ冬季五輪スピードスケート女子団体追い抜きで「銅」を獲得した日本。3人の最後尾を支えた佐藤綾乃(29)=ANA、釧路北陽高出=は、先頭を滑った高木美帆(31)=TOKIOインカラミ、帯広南商高出=ら先輩に導かれてきた。レース後、高木と抱き合って涙し「メダルが取れると信じていた」とほっとした表情を見せた。(共同)
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厚岸生まれで高校時代までは日本一
北海道厚岸町生まれの佐藤は運動神経抜群で、陸上やバスケットボールにも取り組んだ。スポーツと無縁だった父・文則さん(57)と母・恵子さん(57)にとっては「突然変異」。スケートは中学と高校で日本一になった。だが、大学時代に選ばれたナショナルチームでは練習についていくだけで精いっぱいだった。
そうした壁を乗り越えられたのは、高木ら先輩がいたから。「一流選手に周りを囲まれ、がらっと変わった」と文則さん。遠征などで高木と同部屋になると、生活のリズムや食事も含め全てを吸収しようとした。
憧れ以上の存在とともに金と銀獲得 高木のナショナルチーム離脱には…
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中学3年で五輪に出場した高木は、佐藤にとって憧れ以上の存在。その高木と共に出場した2018年平昌大会の団体追い抜きでは金、22年北京大会では銀を獲得した。その後、高木がナショナルチームを離脱した。
その頃の佐藤は「モチベーションがなくなったというか、悩んでいるように見えた」と恵子さん。そんな佐藤を救ったのも高木だった。高木が立ち上げた「チーム・ゴールド」に誘われ、一緒にやることに。恵子さんは「今の自分や現状を変えたかったんだと思う。そして、美帆さんの存在が大きかった」と話す。
スピードスケート女子団体追い抜きのレースを会場で見守った佐藤綾乃の父・文則さん(左)と母・恵子さん=共同
そんな高木と挑んだ3大会連続の団体追い抜き。レース後、佐藤について高木が「安心して後ろを任せられる」と語ると、佐藤は「世界のトップで走らせてくれた、かけがえのない存在の先輩」と感謝を伝えた。
女子団体追い抜きで銅メダルを獲得し、日の丸を掲げ場内を回る(左から)堀川桃香、高木美帆、野明花菜、佐藤綾乃=共同
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