ジャンプ二階堂蓮 新種目スーパー団体で幻の大ジャンプ 非情な幕切れ6位【ミラノ・コルティナ五輪】
悪天候のため3回目の途中で打ち切りとなり、悔しさをにじませる二階堂蓮(中央)=撮影・金田翔
2回目までの成績で順位が確定
【ミラノ共同】ミラノ・コルティナ冬季五輪第11日の16日、男子スーパー団体(ヒルサイズ=HS141メートル)が行われ、二階堂蓮(24)=日本ビール、下川商高出=、小林陵侑(29)=チームROY=の日本は6位だった。悪天候のため3回目の途中で打ち切りとなり、2回目までの成績で順位が確定した。2人1組で3回ずつ飛び、合計得点を争う新種目。日本は二階堂が131.5メートル、131メートル、小林陵が129メートル、130メートルで合計535.2点だった。オーストリアが568.7点で優勝し、ポーランドが2位、ノルウェーが3位。
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上位3人残して強く降り始めた大雪
突然の非情な幕切れだった。ノルディックスキー・ジャンプ男子スーパー団体の3回目。強く降り始めた大雪の影響で、日本を含む2番手の上位3人を残して競技が打ち切られ、2回目終了時点の結果が順位となった。二階堂は、雪がやんだ取材エリアで「こういう日もある」と唇をかんだ。
3回目に138.5メートルの大飛躍
6位から浮上を期した3回目。二階堂が138.5メートルの大飛躍で2位まで押し上げ、表彰台へ望みをつないだ。1、2回目は振るわなかった小林陵も「思いは受け止めていた。飛ぶ気は満々だった」と奮い立ったが、雪はどんどん勢いを増す。約10分の中断を経て試合は終わり、視界に捉えた初代王者の座も、メダル獲得も幻と消えた。
3回目を飛躍する二階堂蓮
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表彰台は可能な位置に 作山コーチ「本音を言えば…」
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3回目の1番手終了時点では、飛距離換算で3位ノルウェーを3メートル以上、4位ポーランドは5メートル以上リードしており、表彰台は十分に可能な位置にいた。作山コーチは「本音を言えば、30分ぐらい待ってほしかった」と悔しさをにじませた。
ワールドカップ総合2、3位の2人で挑んだ一戦。エースの不調による出遅れが重くのしかかり、伸び盛りのホープも苦境を打開できず、「一緒にメダルを取ろう」との誓いは果たせなかった。(共同)
3回目が中止になり、二階堂蓮(右)と抱き合う小林陵侑
■二階堂蓮のコメント
「いいジャンプをそろえて、陵侑さんに金メダルへのシナリオをつくりたいという思いがあった。それがうまくできなかったので悔しい」
3回目を終え、掲示板を見る二階堂蓮
打ち切り、中継時間も影響 ジャンプ責任者が説明
国際スキー・スノーボード連盟でノルディックスキー・ジャンプを統括するサンドロ・ペルティレ氏は、16日のジャンプ男子スーパー団体で、悪天候により3回目の途中で競技を打ち切った判断について「テレビ中継の時間の限界もあった。あの瞬間に決めなければならなかった」と複雑な表情で話した。
結果的に打ち切り決定から程なくして天候は回復したが、各国からの抗議はなかったという。
スタート位置に座った選手のヘルメットに積もるほどの降雪。助走路に雪がたまって助走速度が出づらくなり、雪の中で飛んだ選手は極端に飛距離を落としていた。審判によるスタート位置の高さの判断も困難を極めたという。「突然の大雪に加え、風向きも完全に変わった。不公平な試合を続けることはできないと考えた」と説明した。(共同)