江別市出身の親子鷹・二階堂蓮が五輪初切符【ジャンプ男子W杯札幌大会】
2本目の飛躍を終え日本選手とハイタッチする二階堂蓮(右)=撮影・金田翔
■ノルディックスキー・ジャンプ男子W杯(1月18日、札幌大倉山・ジャンプ競技場、HS=137メートル)
▽個人第18戦
2月6日開幕のミラノ・コルティナ五輪の選手選考対象最後のW杯が行われ、小林陵侑(29、チームROY)が2位に入った。これで日本代表3人が内定し、江別市出身の二階堂蓮(24、日本ビール)がK点越えを2本そろえて、初の五輪切符を確定させた。
入籍したばかりの新婚さん
13日に入籍した新婚ほやほやの二階堂が、大倉山の空に大きな放物線を描いた。1本目を6位で迎えた2本目は、飛距離を138メートルまで伸ばしてランディング。観客席からは一際、大きな歓声が上がった。昨季まで個人ではW杯の表彰台すら上がったことのなかった世界では無名の存在が、年末年始の欧州伝統のジャンプ週間でW杯初勝利。17日の第17戦では2位に入った中村直幹に次いで今季5度目の表彰台。最新のW杯ランクは、2位の小林陵侑に次いで3位。一躍、メダル候補に名乗り出た。
6位に入った二階堂蓮の1回目の飛躍
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「2本とも内容は良かったんですけども、タイミングが少し遅れて距離が今一つ伸びなかったのがちょっと悔やまれます。(2本目は)きょうのなかでは一番のジャンプができたのは良かったんですけど、失敗なく終わらせたかったので、悔しい表情がカメラに抜かれてしまった。この2日間、すごくジャンプの内容を良く終わらせることができたので、次、オーベルストドルフ(ドイツ)のフライングに向けて、良い状態でつなげていけるんじゃないか」。さらに調子を上げて、勝負の地、イタリアへ乗り込む。
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元日本代表の父から英才教育を受けて…
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地元・江別にジャンプ台はなかったが、元日本代表の父・学さん(59)から英才教育を受けて育った。江別大麻東中を卒業後は、五輪選手を何人も輩出しているジャンプの強豪・下川商高へ。卒業後、東海大札幌に進学したが翌春、競技に専念するために中退。アルバイトをしながら競技生活を続け、22年ー23年シーズンに現在の所属先に決まり、経済的なバックアップを受けて成績も向上。初のW杯開幕メンバーに選ばれるなど、年を追うごとにランキングを上げてきた。
五輪出場はかなわなかった父の分まで
父は1991年に世界選手権に出場したが、五輪は夢に終わった。親子二人三脚でつかんだ五輪切符は格別だ。「世界選手権だったり、毎年あるワールドカップの中ではジャンプ週間やロウエア、フライングなんかがありますけど、やっぱりこの競技において、オリンピックはかなり重要視されてるゲーム。国としても、やっぱりオリンピックで金メダルっていうのは、すごく注目される」。五輪の舞台となるイタリア・バルディフィエメのジャンプ台は、学さんが世界選手権に出場したときと同じジャンプ台だ。「特にアドバイスはないですけど、父が世界選手権に出た場所っていうので、ちょっと縁を感じますね」。
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日本勢で五輪初出場で金メダルを獲得した選手は、98年の長野五輪でラージヒルと団体で二つの金を獲得した船木和喜さん(50)以来になる。「まず自分のやるべきことに集中して、オリンピックまではこの状態をキープしつつ、もっと上げられるところは上げて、引き続きワールドカップをやっていきたい。金メダル、取れたらいいなって思います」。男子日本代表3人のうち、最年少24歳の道産子が、初陣へ向けてさらに上昇気流に乗っていく。
2回目の飛躍を着地する二階堂蓮