冬季スポーツ
2024/02/18 20:30

【ジャンプ男子W杯札幌大会】22歳のホープ・二階堂蓮が自己最高7位フィニッシュ

1本目にビッグジャンプを見せた二階堂=撮影・小川泰弘

■スキージャンプ男子W杯個人第20戦(2月18日、札幌・大倉山ジャンプ競技場)

1本目3位で折り返し

 江別市出身の二階堂蓮(22、日本ビール)が日本勢2番手、自己最高の7位でフィニッシュした。1本目にヒルサイズまであと1メートルに迫る136メートルのビッグジャンプで日本勢最上位の3位で折りかえすと、2本目にも130メートル超えをそろえた。本格参戦2季目の期待のホープが、自身初の表彰台を視界に捕らえている。

「表彰台の壁がすごく高く感じる」

 トップ3を狙った勝負の飛躍は131メートル。着地地点付近でもうひと伸びたりず、その時点で5位。後続の2人にも上位にいかれ、最終順位は7位となった。自己最高にも「いやー、悔しいですね、やっぱり。トップテンの時もそうでしたけど、表彰台の壁っていうのがすごく高く感じます」と、無念の表情を浮かべた。

首位クラフトの助走路の技盗む

 試行錯誤しながら自らを高めてきた。23年11月の開幕戦から4試合で最高は27位。今季9勝でW杯ランク首位を独走する、シュテファン・クラフト(30) から助走路の技を盗んだ。「アプローチの助走スピードも全然出てなかったですし、ポジションもなかなか定まらないような感じだった。クラフトとジャンプのスタイルが同じだから、ちょっとまねてみたらヒント出るんじゃないか」と、中4日で改良を決意。助走路を滑り出してから「1回お尻を下げてから上げてくるってやり方をやったら、ポジションもいいところに収まって、スピードも出るようになった」。すると第5戦から成績は右肩上がり。予選では1桁順位に入るようになり、2月11日の第18戦で初めて8位フィニッシュ。W杯ランキングも小林陵侑(27、チームROY)に続き、日本勢2番手の20位に上昇した。2人で戦うスーパー団体戦では小林の相棒を務める。
 

決勝ラウンド、2回目の飛躍を終えた二階堂(右)と出迎える小林陵

 

22年夏のグランプリで初陣初優勝

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