【タイトル未定の日常】#64 冨樫優花と多田萌加 新幹線で繰り広げた絵しりとり
「タイトル未定の日常」#64は冨樫優花(右)と多田萌加=提供写真
意外な共通点も
今回の「タイトル未定の日常」は冨樫優花と多田萌加が、出会った頃の第一印象やお互いリスペクトしていることなどについて語り合った。意外だった共通点とは―。
お互いの第一印象は
冨樫「初めて会ったのはいつだっけ?」
多田「ワンマンライブ『汽笛』のあいさつだったかな?がっつり絡んだのは『北海道道』(NHK北海道)の時。でも、その時もゆっくり個別に話す時間はなかったから、私が加入してからちゃんとしゃべった感じだね」
冨樫「第一印象はどうだった?」
多田「つかめなさすぎて、メンバーの中で理解するまでに5年ぐらいかかるかもって最初は思ってた(笑)」
冨樫「えー!」
多田「冨樫優花っていう人間像がミステリアスで、なんとなく心の内に熱いものを秘めているんだろうなっていうのを感じてた。優花ちゃんのライブを見て、最初は引き込まれたから、パフォーマンスしている優花ちゃんの印象が強すぎて、本当の優花ちゃんが分かんなかった」
冨樫「私は萌加ちゃんがもともと(谷)乃愛ちゃんと仲良くしているのを知っていたし、タレントさんとしての認識はもちろんあった。同年代なのに(山下)彩耶ちゃん同様、しっかりしている女性で、笑顔がパッと華やかだなって!」
多田「話してみると、一番ギャップがあった!口数が少ない人だと思ってたけど、全然そんなことはなくて、普通に会話もするし、めちゃくちゃおちゃめな部分が毎日見られるから、その人間らしい部分があって安心した(笑)。パフォーマンスだけを見ていると、本当に感情が乗っているから、そのままどこかに行っちゃいそうなイメージだったけど、ちゃんと等身大の話もできるし、こんなにしゃべってくれるんだっていうのはびっくりしたよ」
冨樫「萌加ちゃんは、テレビで観ても実際に会っても本当に完璧なイメージがあって、いつもニコニコしているから、何かを抱えているようには見えなかった。だから『溺れる』が好きって聞いた時はびっくり。勝手に、もっと明るい曲が好きなんじゃないかなと思ってた。でも、いろんな話をしていくうちにだんだんと人間性も分かってきて、私も萌加ちゃんに人間味を強く感じて安心したよ」
多田「優花ちゃんは超ストイックだよね。私は『なんとかなる精神』がどこかにあるから、あまり気負いすぎると失敗しちゃうタイプだけど、優花ちゃんは自分にとことん厳しいよね。何て言うのかな。そんなに練習するの?っていうぐらい練習したり、毎日いろんなことをびっしりとメモしていたり、本当に熱心な姿を毎日見てるから、それがあのライブのパフォーマンスに表れているんだろうなって思うよ。『そういうことか』って納得したもん。どこからあのエネルギーが出ているんだろう?って思ってたけど、日頃の努力と、本当に細かいところまで気を使って取り組んでいるから、パフォーマンスへの熱さみたいなところはすごくリスペクトしてる。バンド編成のワンマンライブで一緒の部屋だった時も、前日なのに深夜2時ぐらいまで練習に付き合ってくれて、感謝してる」
冨樫「新体制になる時に、私も新メンバーみたいな気持ちで始まったからね。萌加ちゃんは誰よりも周りが見えているよね」
多田「見えてるかな?」
冨樫「見えてるよ。あと、私にとって萌加ちゃんは頑張れる存在。萌加ちゃんが頑張っているから、私も頑張ろうって思える」
多田「いつも、そう言ってくれるよね」
冨樫「タイトル未定だけじゃなくて、人よりもスケジュールが忙しい中で、一つ一つ全部に全力で取り組んでいる姿を心から尊敬してる」

意外と多い〝サシ飯〟
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多田「優花ちゃんとは胃袋の空き具合が似てる気がする」
冨樫「確かに」
多田「周りからは意外と言われるけど、結構2人でご飯に行ったりとかが多くて、ライブ前後とかに食べたいものとかも似てるよね。私は結構食べる方だけど、優花ちゃんも食べるんだと思って、最初はびっくりした」
冨樫「萌加ちゃんは激辛!あらゆるものを辛くするよね。でも、それで頑張れているのかな」
多田「確かに。エネルギー!気合入れる前日は食べるからね」
冨樫「私は辛いものが得意ではないから、すごいなと思いながら見てる」
多田「なのに一緒に付いてきてくれて、スープカレーは0番とか(笑)」
冨樫「萌加ちゃんが誘ってくれて、名古屋の時も味仙に行ったり、東京でも中本に一緒に付いていって。辛いものってこんなにおいしいんだって教わった」
多田「優花ちゃんも乃愛ちゃんも最近、付いてきてくれる。スープカレーも一時期ハマってたよね。もうブームは去った?」
冨樫「ごめんなさい…(笑)」
多田「そこはまだつかみきれないな(笑)。ご飯の時は結構、仕事のこととか聞いちゃうかも。やっぱり私にないものを持っていたり、憧れの存在だったから、どうしているのか気になって。いつも見ていて引かれたのは、何か同じような経験をしてきたのかな?っていう表情をしていたから。生い立ちとか聞いてみたら、ちょっと重なる部分があったね。それがうれしくて、そういう深い話を最初はしてたね」
冨樫「そうだ、そうだ。過去の話とか」
多田「ファンの皆さまにごめんなさい、なんだけど、新幹線で隣だった時に絵しりとりをやって楽しかったね」
冨樫「楽しかった!」
多田「私がまだ優花ちゃんのことをつかみきれてなくて、話したかったんだけど、隣で彩耶ちゃんも寝てたから、あんまり大きな声も出せない状況で。それで優花ちゃんが隣で熱心にメモをしていたから『いっぱいいっぱいになっちゃったらどうしよう』っていう謎のおせっかいで、楽しいことしたいなと思って始めた気がするな」
冨樫「うん、萌加ちゃんが誘ってくれた」
多田「優花ちゃんの描く絵は意外とひっそりしてるけど、面白いぞ(笑)」
冨樫「萌加ちゃんの絵はひっそりはしていないけど、なんか面白いよ、独特で」
多田「画伯がいっぱいいるから隠れがちなんだけど、実はシュールな絵を描く(笑)。阿部(葉菜)さん以外はもうみんなシュール」
冨樫「萌加ちゃん、上手だった絵もあるよ」
多田「うまい時と下手な時の波があるんだよね…」

意見を言えるところがすごく良い
冨樫「萌加ちゃんは自分の思っていることとか、間違っていると思ったことをズバズバ言うところが、すごく良いと思う。意見を相手に、はっきりと言えるよね」
多田「過去に部活の部長をやってた時に言い過ぎて嫌われ者になった経験があって、一回『もういいや』って何も言わなくなった時期もあったんだけど、よくよく考えたら、ここでため込んでもグループのためにならないし、それが伝わらなかったらそこまでだし、言って伝わるんだったら、言った方がいいなと思って。ほかのメンバーが言えることもあると思うし、お互いに得意分野を言い合うっていう関係性をつくりたいからこそ、できることで力になれたらいいなと思ってるよ」
冨樫「5人になってから、グループ全体が華やかになった。見た目でいうと、前だったら着なかったようなお衣装とか、色味もそう。どんどんアイドルになっていっているなと感じる。バラエティが始まって、メンバーそれぞれ自分を自由に表現したり、見つけたりしているよね。みんな悩む方向が変わった気がするな」
多田「TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)も、もうすぐだけど、夏はヒイヒイ言いながらやってるよ…。この前のNATSUZOMEもやばかった」
冨樫「今年は今までにない暑さだったかも。こんなに暑かったっけ?って」
多田「みんな倒れないようにいろいろ教えてくれるから、本当に頼もしいよ。彩耶ちゃんは夏が大好きで『イエーイ!』ってピースしてたりするけど、優花ちゃんもめっちゃ強いと思ってる。ただ、強いという思いを自分でも持っているのか、最初はやっぱり元気だよね。気付いて振り向いたらいなくなってる(笑)」
冨樫「本当に強かったんだよ。今年も大丈夫、私は生き残れると思っていたんだけど、この前のNATSUZOMEは初めて、ライブ中に何度かクラッときちゃった…。夜には具合も悪くなってきて。初めての経験だった」
多田「暑さには気を付けながら頑張ろうね」
