ファイターズ
2022/10/03 05:00

【独占手記】松本剛夫人が明かす首位打者獲得の裏側「数々の困難を乗り越えてきた主人は精神的に強かった」

スタンドに手を振り引き揚げる松本剛

1軍2軍を行き来する日々 決して腐らなかった

 ここまでの日々を振り返ると、涙が出そうになります。主人とは2019年に結婚し、苦しむ姿を近くで見てきました。ここ数年は1軍と2軍を行ったり来たり。「きょうもベンチあっためてたわ」と冗談で連絡が来たこともありました。

 本心はすごく悔しい思いをして、野球も楽しくなかったと思います。「腐らずやれば、きっと誰かが見てくれる」。そう自分に言い聞かせて、モチベーションを保っていた時期もありました。

球宴直前に左膝骨折「終わった」どう声を掛けたら…

 今年も道のりは決して平たんではありませんでした。ファン投票で選出されて楽しみにしていたオールスター直前、7月19日のオリックス戦で自打球が左膝に当たって負傷交代。テレビ中継を見ていた私も、血の気が引きました。

 主人が自ら交代を申し出るのは、めったにないこと。すぐ連絡を入れましたが、どう声を掛けたらいいのかと頭が真っ白になりました。骨折が判明し「終わった」とメッセージが来た時は「私がしっかり栄養のあるご飯を食べさせなくてゴメンね」としか返せませんでした。

 すごくショックだったと思いますが、数々の困難を乗り越えてきた主人は精神的に強かった。次の日には後悔しても仕方ない、早く治してタイトルを獲るんだと切り替えていました。ビッグボスが万全の状態でなくても試合に出して、首位打者獲得を後押しすると言ってくれたことも励みになったのだと思います。

愛娘の誕生が原動力に 観戦試合では先頭弾にお立ち台

 昨年10月に娘が誕生し、より一層、今季に懸ける気持ちが強くなったように感じます。娘が現地で初観戦した5月25日のヤクルト戦では先頭打者アーチ。札幌ドームを訪れた9月19日のロッテ戦では、ヒーローインタビューを受ける姿を見ることができました。娘のパワーはすごいです。

 関東に自宅があるため、シーズン中はなかなか会えませんが、家ではいつもニコニコしている優しいパパです。ゆっくりしてほしいのですが、率先して食器洗いや片付けをしてくれます。休みの日は動物園に連れて行ってくれたり、離乳食を食べられるレストランへランチに行ったり。疲れている中でも家族サービスをしてくれます。

楽しみはテレビでの応援 来年は声を出して娘と一緒に

 今年は毎試合、娘と一緒にテレビ観戦するのが楽しみでした。金髪だと見つけやすくて助かります(笑)。最近、娘も主人を認識し始めて、テレビに向かって「あーあー」とお手ふりしたりしてます。来年は「おとーとー!」と声を出して、一緒に応援したいです。

 最後にファンの皆さんへ、感謝の気持ちをつづらせてください。テレビ中継を見ていると、主人のタオルや手作りのボードを持ってくれている人がいて、すごく誇らしいお仕事だなと改めて感じました。私も勇気付けられて、とても幸せでした。

 プロの世界は1年、1年が勝負です。松本剛の応援を、これからもよろしくお願いします。

あわせて読みたい