ファイターズ
2022/09/23 23:18

《荒木大輔のズバリ解投》2内野安打の五十幡 自分の生かし方を心得ている打撃

五十幡は一回の第1打席で遊撃への内野安打を放ち、今季初安打を記録

■日本ハム6-3楽天(23日、楽天生命パーク)

 スタメンで今季初出場した五十幡が2安打を記録した。彼にとっては最高のヒットだった。いずれも遊撃への内野安打。特に一回の1打席目は決してきれいな当たりではない。それでも、だ。自分の生かし方を心得ている打撃にこそ、価値がある。

 生かし方とは当然、持ち味の俊足だ。コンパクトなスイングを心掛け、逆方向に転がすことを意識している。楽天先発の涌井にしてみれば、打ち取った当たり。それが内野安打となる。相手に与えるプレッシャーは相当だ。

 かつて阪神でリードオフマンとして活躍した赤星氏を思い出す。私がヤクルトで投手コーチをしていた時、どうやってセカンドゴロに打ち取ろうか、またはフライを打たせようか頭を悩ませた。自チームの好打者・青木(宣親)に打者の立場でアドバイスを求めたこともあった。

 それだけ俊足のバッターは相手投手にとっては嫌な存在。攻撃のバリエーションも豊富になる。ペナントレース最終盤ではあるが、五十幡は首脳陣に強烈なインパクトを与えた。「やっぱり使える」と思わせたはずだ。

 ほかの選手への影響もある。自分を生かすにはどうすべきか。それぞれの選手がもう一度、自分を見つめ直す良い機会にもなった。
(本紙評論家)

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