ファイターズ
2021/09/30 12:09

五十幡「1番・中堅」抜てきも 打線は滝中攻略失敗

七回2死一、三塁のチャンスも五十幡は内野ゴロに打ち取られる(撮影・松本奈央)

■日本ハム0-5楽天(29日、楽天生命パーク宮城)
 

 苦手意識が増幅した。1軍に昇格したばかりの俊足ルーキー五十幡をスタメン1番に抜てきし、打線をテコ入れしたが、楽天3年目右腕の滝中にまた、抑え込まれた。今季3度目の顔合わせも、攻略に失敗。3試合18イニングで1点しか奪えていない。栗山監督は「すみません。それ以外、言いようがない」と奥歯をかんだ。
 序盤で4点のビハインドを抱えた。伊藤が打ち込まれる想定外の展開を強いられた時点で、分が悪かった。動きたくても正攻法を選択するしかなく、詰まったゴロ、フライが相次いだ。援護を受け、大胆に投げてきた滝中の術中にはまった。
 下位打線でチャンスはつくったが、野村、近藤、王の中軸が無安打。6月8日以来の1軍戦出場で、カンフル材として期待された五十幡も見せ場をつくれなかった。
 同じ投手に再三、苦しめられており、指揮官は「もちろんその部分はあるけど、そういう(楽に投げられる)展開になってしまっている。しっかりやっていきます」と厳しい表情で言葉をつないだ。この日で自力CSの可能性は消滅。今は目の前の勝負に執着するしかない。(榎本真之)

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