ファイターズ
2022/08/11 00:30

小刻み継投8投手リレーで死闘ドロー「後悔しない球を」玉井が1死満塁完璧火消し

八回1死満塁で登板した玉井は栗山を見逃し三振、中村を二ゴロに仕留めた

■日本ハム2-2西武(10日、札幌ドーム)

翌11日はデーゲーム 新庄監督「楽しいゲームを見せるため早く帰って寝る!」

 延長十二回の死闘の末、今季2度目の引き分けとなった。試合時間は今シーズン2番目に長い4時間49分。新庄剛志監督(50)は試合後の取材に応じず、球団を通して「ピッチャー陣がよく頑張ってくれたね! あした(11日)はナイター後のデーゲーム。楽しいゲームを見せるためにきょうは早く帰って寝る!!!」とコメントした。

 先発の上原が七回まで2失点と力投。七回に2-2の同点に追いつき、八回以降は小刻みな継投策で8投手をつぎ込んだ。見事な火消しで存在感を見せたのが、4番手で登板した佐呂間町出身の玉井だ。

 八回から2番手でマウンドに上がった北山が1死一、三塁で降板し、3番手の北浦は山川を四球で歩かせて1死満塁とピンチが拡大。絶体絶命の場面で送り出された。

 「半分開き直りじゃないですけど、やられたらしょうがない。自分の後悔しない球を投げ込もう」と決意。栗山を3球で追い込み、最後は145キロの直球で見逃し三振。続く中村は初球の143キロで二ゴロに仕留め、ひょうひょうと大仕事をやってのけた。

前回4安打2失点「今回は僕が助けられるように」

 前回登板した7日のオリックス戦では回の頭から登板しながら、4安打2失点。走者を残して途中降板した。「前回は(さらなるピンチで継投した)メネズに助けてもらったので、今回は僕が助けられるようにと思ってマウンドに上がった」とホッとした表情を浮かべた。

 九回以降も井口、ロドリゲス、吉田、古川侑、メネズとつないで無失点リレー。新庄ビッグボス流のマシンガン継投で、勝ち越し点を許さなかった。

 道産子右腕の好投も光り、今カードは首位の西武を相手に1勝1分け。8月に入ってから、主催試合では負けなし(3勝2分け)と熱い戦いを繰り広げている。

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