アマ野球
2022/04/29 23:05

洞爺湖シニア初Vへ好発進 佐竹徠2安打3打点で躍動

リトルシニア春季全道大会予選リーグ開幕

一回裏無死三塁、洞爺湖の佐竹徠が大会1号となるバックスクリーン弾を叩き込んだ(撮影・西川薫)

■リトルシニア野球春季全道兼ミズノ旗争奪全道大会 第1日(4月29日、札幌麻生)

 予選リーグが開幕。Cブロックは、洞爺湖が10―9で函館東に逆転勝利。2番・佐竹徠都(らいと)中堅手(伊達光陵中2年)が、2点ビハインドの一回裏、無死三塁から大会第1号となる同点のバックスクリーン弾を放つなど2安打3打点。初優勝へ好発進した。Fブロックはとかち帯広が6―5で室蘭に競り勝った。順調に日程が消化されれば5月29日に決勝が行われる。

オフは毎日ロングティー200本「打球に伸び出てきた」

 札幌麻生に〝春一番〟が吹き荒れた。左打席の佐竹徠がインコースへの変化球をはじき返すと、打球は追い風に乗り、一気に中堅方向へ。「真芯だった」と、手応え十分の当たりは111メートルの中堅フェンスを越えてバックスクリーン横に着弾。打球の行方を確認すると、ベンチに何度もガッツポーズをしながらダイヤモンドを一周した。

 二回にも無死三塁から中越えの適時二塁打と長打が2本。「体を開かず、ショートの頭を狙う」という若松敦治監督(48)の指示通り、忠実にセンター返しを実践。オフは、除雪したグラウンドで木製バットのロングティーを毎日約200球打ち込むなど打撃を強化。166センチ、64キロと体つきはそれほど大きくないが、パンチ力は抜群。「去年より打球に伸びが出てきた」と胸を張った。

 兄の佐竹柊都(伊達光陵中3年)の背中を追いかけ入団。兄弟で出場できる中学ラストイヤーの目標はただ一つ。「予選リーグを全勝で突破して、てっぺんを狙う」。全道初優勝へ、センターの徠都が、バットでけん引する。

とかち帯広 渡辺が同点&追撃打で監督に初勝利

 とかち帯広の渡辺羚生捕手(新得中2年)が、2度の好機で勝負強さを発揮。3月に就任した森徹新監督(46)に初陣初勝利をプレゼントした。1点を追う五回1死二塁で中前へ同点打を放つと、1点リードの七回1死三塁から追撃の右前打。「監督の求めている基礎・基本をしっかりという野球で勝利できて良かった」とはにかんだ。

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