日ハム育成1位・常谷の盟友 北海学園大147キロ左腕・木村駿太が北海道ガス入りへ
昨秋のドラフトで指名漏れした北海学園大の木村投手は道内社会人強豪の北海道ガス入りが内定した=撮影・西川薫
昨夏の全日本大学選手権8強に貢献
昨夏の全日本大学野球選手権で8強入りした北海学園大のエース左腕・木村駿太投手(22、札幌国際情報)が、道内社会人の強豪・北海道ガス入りすることが内定した。27日にチームに合流した。昨年10月のドラフトでは、高校・大学のチームメート4人が指名を受けたが、自身は指名漏れ。2年後のドラフト解禁へ、最速147キロの直球と制球力に磨きをかける。
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25日に札幌市内の寮へ引っ越して、新天地で気持ちを新たにした。「寮生活も初めてで、少し慣れない部分はありますが、素晴らしい環境がそろっているので、すごく楽しみ。緊張もありつつ、楽しみでもあります」。2年後へ向け「もちろん年齢的にも目指せるので、まずチームのために頑張って、その結果として指名していただけたらうれしい」。2年後のドラフト指名へ、実績を積み重ねる。
チームメート3人がNPB入り
北海学園大時代の木村
昨秋、北海学園大からは木村を含めて6人がプロ志望届を提出。ドラフト会議では、工藤泰己投手(22、北海)が広島4位、高谷舟(22、札幌日大高)がオリックス5位、常谷拓輝(22、札幌静修)が日本ハム育成1位。次々に指名を受けるチームメートを横目に「自分も指名されたい気持ちが一番でしたけど、考えることなく時間は過ぎていきました」。木村の名前は最後まで呼ばれることはなかったが「もちろん悔しい気持ちで見ていたが、あの3人にとってはすごくうれしい日だったと思う。あまりそういう(悔しい)のは出さないようにしました」。普段通り、常谷と一緒に帰路に就いた。
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ドラフト翌日にはグラウンドでトレーニングする姿が
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翌日のグラウンド、いつものように練習する木村の姿があった。「そんなに引きずることはなかったです。次の日グラウンドに行って、(島崎)監督と話してランニングしちゃったんで、次の日からもうスタートしてました。足りないところは明確だったので、そこを重点的にトレーニングしてきました」。2年前から熱心に声をかけてくれていた北海道ガスへ進路を定め、変化球の課題克服に取り組み始めた。
4年間通算で14勝。昨夏の全日本大学選手権では1回戦の上武大と3回戦の青山学院大戦に登板。2試合で10回2/3投げ自責2。今年1月には日本学生野球協会の年度表彰を受賞した。「大体キャプテンとかが取ると思うんですけど、そこで選んでいただいたのはすごくうれしい」。4年間指導した島崎圭介監督(54)は「実直で素直に、言ったことをやり遂げようとするところがあって、どのくらい伸びるのか、という期待感はあったんですけど、思った以上の成長。3年4年とエースでやってくれて、本当に駿太で勝った試合はたくさんありましたよね。毎年積み上げてきた力は、これからもまだ積み上げられそうな感じがする。1年目からエースとして、都市対抗の東京ドームでいいピッチングをして、次のステップに行ってほしい」と、目を細めた。
北ガスの工藤監督も高評価「先発も中継ぎもできる」
北海道ガスは昨季で投手が2人引退。今年の新人は木村1人。貴重な即戦力左腕の獲得に、工藤賢二監督(50)は「ピッチャー陣の強化をしたいというところと、ピッチャーの人数不足というところで。左ピッチャーで、先発も中継ぎもできるところを評価しています。コントロールがいいですし、まだまだ伸びしろもある。こっちがどう伸ばしてあげられるか」。3月末からの関東遠征では指揮官の古巣・東芝などの強豪とオープン戦を予定。木村にもすぐに登板させる予定だ。
広島ドラ1の平川蓮外野手(21)とは高校のチームメート。3年夏は平川がエースナンバー、木村が10番だった。仙台大に進んだ平川は、4年の間に両打ち外野手として侍ジャパン大学代表で4番を務めるなど大きく成長した。ドラフト後、平川から「また頑張ってね」と励まされた。「高校で一緒にやってた人からしたら、多分1位っていうのはイメージしてなかった。何でもできないって決めつけるんじゃなくて、高い目標を持って何でもやることが大事」と学んだ。
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社会人1年目のルーキーイヤーへ「150キロは行きたいと思ってます。自分の体は大学の4年間でしっかり分かってきている。フォームで力のロスを少しでもなくせるように、今考えてやってます。都市対抗と日本選手権、どちらも本戦に出ることは多分チームの最低目標だと思っているので、そこは絶対行きたい。JABA大会含めて全ての大会でしっかり戦力となれるように頑張りたい」。東京ドームのマウンドを目指し、左腕の挑戦が始まる。

■プロフィール 木村 駿太(きむら・しゅんた) 2003年5月26日、札幌市生まれ。札幌稲穂小1年時に稲穂ホークスで野球を始める。札幌稲穂中では硬式の札幌西リトルシニアで投手。札幌国際情報高では1年秋の全道大会でベンチ入り。2年夏の南北海道大会は準優勝。北海学園大では1年春にデビュー、リーグ戦通算14勝。25年全日本大学選手権では1回戦の上武大戦に途中登板して3回2/3無失点。3回戦の青山学院大戦では先発して7回0/3自責2。最速147キロ。変化球はカーブ、スライダー、チェンジアップ。178センチ、80キロ。左投げ左打ち。家族は両親と兄、弟。