大学・社会人野球
2025/06/13 18:50 NEW

北海学園大は王者相手にジャイキリならず エース木村七回途中3失点【全日本大学野球選手権】

六回、ピンチをしのぎ、グラブをたたく北海学園大・木村=撮影・金田翔

■全日本大学野球選手権(6月13日、東京・明治神宮球場)
▽準々決勝 青山学院大5-0北海学園大

北海道勢の最高成績4強進出はお預け

 北海道勢最高成績に並ぶ4強入りを懸けて王者・青山学院大に挑んだ北海学園大だったが、0-5で完封負けした。今大会3試合目で初先発した148キロエース・木村駿太(4年、札幌国際情報)が7回0/3で3失点(自責2)と好投したが、2番手の高谷舟投手(4年、札幌日大高)が2失点。打線も投手陣を援護することができず、6安打0封負け。ジャイアントキリングを起こすことはできなかったが、この経験を北海道に持ち帰り、全国常勝軍団に成長する。

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 王者・青山学院大に真っ向からぶつかった。満を持して先発マウンドに上がった木村が、自己最速に近い146キロの直球と、スライダー、チェンジアップを駆使して、強力打線を三回まで0点に抑え込んだ。「自分はスピードはそこまで出ないですけど、コースを突いた投球が自分の持ち味。そこは通用した部分なのかな」。四回と五回に1点ずつ取られ、0-2の七回先頭に安打を許した場面で降板したが、東都の覇者相手に、臆することなく向かっていった。

力投する北海学園大・木村

 

安打数互角も得点遠かった

 一方、打線には課題が残った。安打数は青山学院大が7本に対して北海学園大は6本。チャンスを確実に得点につなげた王者に対して、北海学園大が得点圏に走者を進めたのは、一回と六回の2度だけ。指揮官は「スコアリングポジションに行ってからの効果的な一発がなかったですし、集中力の差は非常に感じた。ここが全日本の厳しさ、優勝チームの強さだと改めて感じました」。失策が得点に直結した場面もあり「やっぱりミスした方が負けなので、こういうところでエラーが出たり、四球が出ると勝ちにはつながらない。そこはまだ2回戦止まりの弱さだな、と監督として痛感してます」と唇をかんだ。

一般受験で入ってきた道産子軍団が大健闘

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