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2025/05/23 21:35 NEW

北海学園大が開幕8連勝V 島崎監督4年ぶり大舞台で4強狙う【札幌6大学春季リーグ戦】 

4年ぶりの神宮切符をつかんだ北海学園大=撮影・西川薫

 ■札幌6大学野球春季リーグ戦(5月23日、札幌モエレ沼公園)
▽第2節第3日 北海学園大(8勝)11-9北海道文教大(4勝4敗)

2戦残して3季ぶり優勝

 昨年、創部70周年を迎えた北海学園大が、開幕から8連勝。2位以下が残り2試合に勝利しても7勝以下のため、2試合を残して北海学園大が3季ぶりの優勝を果たした。三回までに7点のビハインドも、四回に一挙8得点で大逆転。その後も追加点を挙げて引き離し、4年ぶり21度目の全日本大学野球選手権(6月9日から、明治神宮球場ほか)出場を決めた。6月9日の1回戦で上武大(関甲新学生)と対戦する。

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 〝プロ注目カルテット〟を擁するタレント軍団が、ラストイヤーの春、ついに神宮切符を手に入れた。4点リードの九回から登板した159キロ右腕・工藤泰己投手(4年、北海)が最後の打者をピッチャーライナーに打ち取ると、23年のWBCで優勝した時の大谷翔平(30)ばりに帽子とグラブを宙に放り投げ、歓喜の輪に包まれた。

手を伸ばしたらボールが入ってくれた

 「普段は絶対抑えてやる、とか思うことないんですけど、2点取られてから絶対抑えて優勝したいって思った。正直ピッチャーライナーも手を伸ばしたらボール入ってくれたって感じで、そこから全く記憶がない。うれしすぎてハイになってました」

 四回までに7失点しコールド負けペース。大逆転劇は、今春途中から指名打者に定着した井樫太希(3年、北海)のバットから始まった。先頭が四球で無死一塁。1ボールからの2球目を中越えに運ぶ二塁打で無死二、三塁と好機を広げ、捕逸と内野安打で2点目のホームイン。さらに同点に追いついた2死三塁で、この回2度目の打席が回ってくると「本当にもうイケイケ、押せ押せの場面。ファーストストライクをいつも狙っているので、かなりショートがサード寄りの引っ張りのシフトを引いていたが、そこを抜いてやろう、という気持ちより、センターが広く空いているんだから、そこに打ってやろう、くらいの感覚で軽く行けた」と、初球を中前に弾き返し、ついに勝ち越しに成功。一塁塁上で、感情を爆発させた。

公務終えた指揮官が試合終了後に駆けつけた

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