野村佑希 オリックス・宮城からマルチ安打 8月好調の男が鷹狩りに闘志「直接、叩くことに意味がある」
四回1死、右中間への二塁打を放った野村=撮影・松本奈央
■パ・リーグ21回戦 オリックス10-0日本ハム(8月21日、エスコンフィールド北海道)
ただの敗戦にはしない! 好調キープで天王山へ
ソフトバンクを迎え撃つ―。日本ハムの野村佑希内野手(25)がオリックスのエース・宮城から2安打を記録し、好調ぶりを示した。
二回に左前打で8試合連続安打をマークすると、四回には二塁打を放った。「バロメーターの一つ」と話す二塁打は、この8試合で6本目。22日から始まるソフトバンクとの3連戦に向けて、野村のバットに期待が高まる。
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納得の二塁打 「力が伝わった証拠」
この日の二塁打は89キロのスローカーブを右中間に運んだものだった。宮城の150キロ前後の直球に照準を合わせながらも、しっかりと捉えてみせた。
「遅いボールに対して、しっかり強い打球で外野を越すような打球になったのは力が伝わった証拠」。遅球は飛距離が出にくいとされているが、今の野村には関係なかった。
四回1死、二塁打を放つ野村=撮影・岩崎勝
気温とともに打率も急上昇
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7月の月間打率は.174と低迷。しかし、勝負の8月に入り、.388と急上昇させている。その要因として、心技体の充実ぶりを語った。
「自主トレサポートの方も含め、なるべく人と会うようにして、切り替えの部分で、そのへんを整えられました。いい切り替えがつくれた。いい人たちとの出会いがたくさんあったのが大きいかなと思います」。その場では野球の話をすることなく、リフレッシュに時間を費やすことができている。「しっかり野球から離れる時間があるというのが、自分にとっては良かった」。そして、技術面では「動きにメリハリを付けるということで、良い感覚が出てきたのが技術的には良かった」

好調バットで3連勝をけん引だ!
22日からの首位攻防戦は、ペナントの行方を大きく左右するカードとなる。9日からの敵地3連戦では3タテを食らったが、その後は6勝2敗と持ち直し、3.5ゲーム差で若鷹軍団の背中を追っている。
大一番に向けての思考はシンプルなものだ。「どれだけ頑張って勝ってもホークスは負けないので、しっかり直接、叩くことに意味があると思う」。ホームで王者を撃ち落とすことでシーズン最終盤に弾みをつける。鷹狩りに向けて、背番号5のバットが熱を帯びてきた。
