野村佑希がマルチ安打 敗戦の中に見えた希望 日々の積み重ねが結果に
二回1死、左翼線へ二塁打を放つ野村=撮影・小田岳史
■パ・リーグ19回戦 日本ハム1-3ソフトバンク(8月11日、みずほペイペイドーム)
打席の感覚と内容は良かった
日本ハムの野村佑希内野手(25)が、4試合ぶりの先発起用で結果を残した。二回に相手先発・大関の初球を捉えて、左翼線へ二塁打をマーク。七回には2番手・藤井に対して、粘って8球目を左中間へ運び「あの打席は良かったですね。感覚も内容も」と振り返った。
【ファイターズ 関連ニュース一覧】
良い準備で出場4試合ぶりの安打
七回1死、センターへ二塁打を放つ野村=撮影・岩崎勝
本塁打を放った3日のオリックス戦以来、出場4試合ぶりの安打。持ち味の長打が飛び出し、「打席自体は極端に悪い打席は少なかったですし、しっかり良い準備ができて、良い結果が出たと思います」とうなずいた。
プロ7年目の今季は開幕から4番に座り、好調をキープしていた。しかし、5月15日に左内腹斜筋肉離れで出場選手登録を抹消。1カ月後に1軍復帰したが、スタメンが保証されない立場となった。ここ最近は、その日の状態や投手との相性を踏まえ、起用されている。
年代の近い同僚と谷内コーチの存在
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
出番がない日もあるが、遠征中の宿舎ではスイングルームでバットを振る。「(バットを)振れる数も、打てる場所も限られているので。ジェシー(水谷)とか年代近い人がいるので、バッティングの話をしたりとかはしていますね」。チームメートと打撃談義を交わし、頭を整理する。
その場では、谷内内野守備走塁コーチが、ちょっとした助言をしてくれることもある。「ありがたいですね。アドバイスというか、客観的な見え方というか、こう見えているよとか、良いときの見え方との違いとか、教えてくれたりして気付けたりする部分もあったりとか。単純に背中を押してくれるので、ありがたい存在です」。
2023年まで同じ内野手として共にプレー。自身のことをよく知る指導者の存在はとても大きい。
二回1死、二塁へ滑り込む野村(右)
まだ終わりじゃない
チームは首位ソフトバンク相手に同一カード3連敗を喫し、ゲーム差は「4」に広がった。この日、唯一のマルチ安打を放った〝希望の花〟は「(良い状態を)続けていくしかないです。勝たなきゃいけないですし。まだ、終わりじゃないですし、やるしかないので」と言葉に力を込めた。苦しいチーム状況を打破するために、背番号5の力は欠かせない。
七回1死、二塁打へ進み、小さくガッツポーズする野村
【道スポが全部読める! お得な年払いプラン】