札幌山の手 悔しい逆転負け 2年生SG大森16得点も「笑顔で終わらせてあげられなかった」【ウインターカップ女子】
第4Q、ドリブルで攻め込む札幌山の手の大森=撮影・中本翔
■全国高校バスケットボール選手権 第3日(12月25日、東京体育館)
▽女子3回戦 札幌山の手61-64一関学院(岩手)
2年ぶりの8強入りを狙った札幌山の手は、第3クオーター(Q)序盤の最大11点のリードを守り切れず、悔しい逆転負けを喫した。外国人留学生の攻略に苦しみながらも、SG大森伊月(2年)がチーム2番手の16得点をマークするなど、次世代の中心選手が躍動した。
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ポストプレーで2点差に追い上げたが
一関学院に惜敗し、落ち込む札幌山の手の選手たち
勝ち切る難しさを、改めて思い知った。後半、ビッグマンのポストプレーを中心に徐々に追い上げられると、中盤についに逆転を許す苦しい展開。4点ビハインドの第4Q残り32秒9、札幌山の手ボールで試合が再開すると、大森のポストプレーで2点差に追い上げたが、これが札幌山の手最後の得点となった。3年生との最後の試合になってしまい「苦しいときは(高橋)優希さんがいつも最後までショットを打ち切ってくれたし(松口)杏那さんもリバウンドでたくさんチームに貢献してくれた。もういなくなるのが信じられないというか、最後笑顔で終わらせてあげられなかったのが本当に申し訳ない」。止めどなく涙があふれ出た。
2戦連続スタメン起用も「終始自分のシュートが…」
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23日の日本航空戦で14得点をマークして、24日の2回戦・岐阜女子戦で初スタメンに起用。2戦連続のスタメン起用。第1Qにダブルチームでボールを奪取すると、右45度付近からチーム最初の3点シュートを決め、第1Q終了間際にも3点シュートと2点シュートで8得点。第2Qにもこの試合3本目の3点シュートを決めるなど、チームの3点シュート7本中3本を占めた。それでも2点シュートの確率は20パーセントに留まったことに「終始自分のシュートが入らなかった。チームにずっと流れがないオフェンスが多くて、自分たちで立て直さなきゃいけなかったんですけど、1試合通してあまりうまくいかなかった」と敗因を口にした。
第2クオーター、シュートを放つ札幌山の手の大森
新人戦札幌支部は日本航空北海道を破り優勝
この日の試合では、SG古賀小葉(2年)も2回戦の10得点に続き9得点をマーク。すでに新チームは始動しており、新人戦札幌支部では日本航空北海道を大差で破って優勝した。2月には全道大会が待ち受けている。大森は「山の手はディフェンスと走ること、ルーズボールが大事なチーム。そこを先輩から受け継いでしっかりやるのと、オフェンスでは優希さんみたいにジャンプショットとか3ポイントを高確率で決められるようなチームにしていきたい。新人戦では流れのあるオフェンスを意識して、日本航空の外国人留学生をしっかり抑えて勝てれば」。伝統を着実に受け継ぎ、まずは全道女王の座の復権をステップに、再び全国のコートを目指す。
試合詳細はコチラ
■1年生から主力としてチームをけん引してきたG高橋優希(3年)
「最初から最後まで、山の手らしいバスケ、自分たちのリズムで全然できなかった。岐阜女子さんとやった時にできていたことが、次の日にできない。一日ずつ良くなっていかなきゃいけないのに、悪くなっているのはあり得ないこと。そこは本当に嫌な終わり方だった」
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