【一問一答】野村佑希 起死回生の逆転サヨナラ3点二塁打 「ボスのおかげだなとも思う」
九回2死満塁、逆転のサヨナラ打を放ち、チームメートと喜ぶ野村(中央)=撮影・桜田史宏
■パ・リーグ19回戦 オリックス5-6日本ハム(8月19日、エスコンフィールド北海道)
大仕事をやってのけた! 日本ハムの野村佑希内野手(25)が「6番・左翼」で先発出場。2点ビハインドの九回2死満塁で打席に立つと、右中間を破る走者一掃の二塁打で、チームに逆転サヨナラ勝利をもたらした。この試合では4打数4安打4打点と大活躍した背番号5。逆転優勝を狙うチームをさらに勢い付けた。ヒーローインタビュー、試合後の囲み取材での一問一答は以下の通り。
【ファイターズの最新記事はコチラ】
【ヒーローインタビュー】
―試合を決めたサヨナラ打、野村佑希選手です
「ありがとうございます!」
九回2死満塁、野村が逆転のサヨナラ打を放つ
―逆転サヨナラで決着。試合を決めて、今の気持ちを
「いやもう最高っすね、本当に」
―ファンの大歓声を聞いていかがでしたか
「いつも郡司さんが受けていたので、ちょっとうらやましかったので(笑)。きょう1人でこれを聞けるとなると、本当にもう感無量というか、これ以上ない気持ちだなと思います」
―満塁の大チャンス。どのような思いで打席に入ったんでしょうか
「(九)回が始まる時から数えて、(自分の打席が回ってくるのが)『2アウト満塁だな、これ』みたいな。で郡司さんと『きょう俺らのとこ、香ばしい匂いがするな』という話をしていたので、気持ち入れて、回ってくるものだと思って待っていました」
―走者一掃のサヨナラ2ベース。感触はどうでしたか
「興奮しすぎて『あれサヨナラだっけな?』と思いながら、みんなが出てくるのを見て、自覚したというか。感触は最高でした」

―フィールド内で、もみくちゃに。手荒い祝福はどうでしたか
「最高っすね。でもまだまだ毎日こういう活躍をしたいと思っていますし、みんなで。本当に負けられない試合が続くので、きょうだけじゃないというのはあるんですけど、とりあえずきょうはうれしかったので、良かったです」
―チーム一丸でつかんだ勝利。ホークスを追う中でチームの雰囲気はどのように感じていますか
「ホークスだけじゃなくて、全試合、目の前の試合を、というふうにみんなで言っていますし、ファンの皆さんの応援というのもすごい力になっているので。ベンチだけじゃなくて、北海道でも、それ以外でも、ファンの皆さんととても良い雰囲気で戦えているんじゃないかなと思います」
―きょうも3万人を超えるファンが活躍を目に焼き付けました。どんな活躍を今後、見せてくれるか
「ジェッシーみたいにはできないですけど(笑)、プレーで皆さんを盛り上げていけるようにやっていきたいと思いますし、チーム全員で最後、笑って終われるように、毎日戦っていきたいなと思います」
【試合後の囲み取材】
―九回の打席、狙いは
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
「真っすぐより、そっちの球種(チェンジアップ)で来るかな、という部分があり、ある程度、整理していきながら。で、初球のアプローチだと厳しいなと思ったので、そこで変えたのが良かったと思います」
―サヨナラ打の記憶はあるか
「2年目ぐらいじゃないですか、たぶん。(2020年7月2日のソフトバンク戦で記録)」
―二塁上で、もみくちゃにされていた時の気持ちは
「すごく良い光景というか。みんなが来てくれるというのはすごく良いなと思いましたし、ああいう場面で打つためにずっとやってきたので、(サヨナラ打が)出てくれて良かったなと思います」

―あの場面でもホームランより二塁打を、という意識だったか
「いや、あまりそのへんは(意識せずに)。右中間はイメージしましたけど。あまり動きというか、打球とかというよりかは、(球種を)絞って打ちにいったという結果というだけで。あんまり覚えていないんです、集中していて」
―右中間を狙っていた理由は
「最初のファウルの感じで、引っ張りにいってもダメだなと思いましたし。もうどちらかなので、真っすぐか変化球か、と。そのへんは腹をくくってという感じでした」
―新庄監督は、僕との約束通り、二塁打でサヨナラを打ってくれたと
「本当に状態が上がってきてから二塁打も増えましたし。悪かった時はそういう打球がなかったので、自分の調子のバロメーターの一つだなと思いますし。そういう意識付けを最初にしてくれたボスのおかげだなとも思うので、そのへんは自分の一つの指標というか、状態を確認するようなものとして、大事にしていきたいなと思います」
―2年目のサヨナラ打と比べての気持ちはどうか
「もう全然、違います。2年目の時は、先輩たちがいる中で、がむしゃらに打っていたんですけど。今は、先輩たちもいますけど、同級生が増えた中で、そういう中でしっかり打てたというのは、一つの成長かなと思います」

―ベンチで郡司と話していたか
「場面的に5(番)、6(番)で1アウト満塁、2アウト満塁、走者ありのケースだというのは言っていたので、郡司さんが『きょうの流れ的にも、雰囲気あるな』というふうに言っていましたし、僕的にも回ってきそうだなという感じはあったので、気持ちの準備とか、頭の整理はできていました」
―負けられない戦いが続いているが、この戦いをどのように捉えているか
「ずっとBクラスとか、コロナの中でずっと試合をやっていたので、まずこういう順位で戦えていることをすごく幸せに思います。去年は(自分が)そういう中に入れなかったので、その中でみんなとまた一緒に戦えているということに対して、幸せに感じているというか。楽しさもありますし、すごい幸せに感じながらゲームをやっていますね」