野村佑希 約1カ月半ぶりのアーチ ルーキー山県が感銘を受けた1日の試合後の出来事
四回無死、8号ソロを放った野村(左から2人目)をベンチで出迎える山県(右から2人目)=撮影・井上浩明
■パ・リーグ18回戦 日本ハム9-0オリックス(8月3日、京セラドーム大阪)
日本ハムの野村佑希内野手(25)が3日、「6番・一塁」で先発出場し、6月14日の広島戦(エスコン)以来となる左越え8号ソロを放った。
飛行機遅延トラブルにサヨナラ負け、その後に…
そんな背番号5に羨望(せんぼう)のまなざしを向けていたのが、ドラフト5位ルーキーの山県秀内野手(23)だった。飛行機の遅延トラブルに巻き込まれ、試合時間が遅れるなどドタバタだった1日の試合後。移動の疲れを見せず「僕はバッティングが良くならないといけない選手なので」と、宿舎のスイングルームでバットを振った。
【ファイターズ 関連ニュース一覧】
四回無死、本塁打を放つ野村=撮影・松本奈央
遠征先のホテルでは、素振りができる部屋が用意されている。「いつもいるのがジェイ(野村)さん、ジェシー(水谷)さん、奈良間さん、田宮さんですね」。その日、最後まで部屋に残っていたのは自身と野村、水谷、動画を見ていた谷内内野守備走塁コーチだった。
野村と水谷の会話に耳を傾けたところ…
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
山県にとって、タイプは違えど野村と水谷は同じ右打者。2人の会話から何か吸収できないかと耳を傾けた。「ジェイさんとジェシーさんが素振り中にしゃべっていたんですよ。バッティングについて。しゃべっている内容が僕、分からなくて。話を聞いていたいから残っていたんですけど。谷内コーチに『何言っているか、分からないでしょ。帰っていいよ』って(言われた)。すんごいレベル高い話で。自分が考えてもいなかったような話をしていました」。
もっとバッティングのことを考えないといけない
自身の武器は、堅実な守備。「自分が守備について考えている時間をあの人たちはバッティングについて考えているんだなって。もっとバッティングのことを考えないといけないという結論に至りました」。プロのレベルの高さに驚かされた。
【2000円お得! 道スポの年払いプラン】
その翌2日、野村は適時打を含む3安打をマーク。「その話の通り、ジェイさんが3本打ったので。話していた内容とほぼ一緒でした。谷内コーチのアドバイス通りのジェイさんのヒットだったなって。レベル高いなって」と身をもって実感した。

やばい世界に入ってしまった!?
「こんなこと言っていいのかなと思うんですけど、やばい世界に入っちゃいました。それぞれの世界があって、全員、見つけているんだなって。(自身も)それを話せるようになりたいですね」。先輩たちのかっこいい姿が、ルーキーの気持ちを奮い立たせていた。