■セ・パ交流戦２回戦　広島０－５日本ハム（６月１４日、エスコンフィールド北海道）

　前日１３日から１軍に復帰した日本ハムの野村佑希内野手（２４）が「５番・一塁」で先発出場。第１打席で先月１３日のオリックス戦以来となる特大７号ソロをレフトへ放つと、第４打席ではあわやホームランというセンターフェンス上段直撃の適時三塁打。４打数２安打２打点の活躍で勝利に貢献し、けがからの復帰を強く印象付けた。試合後の一問一答は以下の通り。

―１軍復帰後初ホームランを放った
「良かったです。修正もうまくいきましたし、見え方も良かったので。良いホームランだったなと思います」

―ホームラン談話で「少し早めにタイミングを合わせた」とあったが具体的には
「（きのうの試合で）真っすぐに対してのアプローチがあまり良くないと感じていて、ポイントを前にしたりとか、いろいろやっていたんですけど、根本的にタイミングの見直しをした結果が、良い方向に向いたかなと思います」

 

―ヒットも含めて感触は良かったか
「そうですね。きのうと比べてゴロも減りましたし、良いタイミングで、しっかり打つべき球を振れているので。内容も良かったというか、次につながる打席も多かったかなと思います」

―（１軍に）上がってくるときに一番意識していることは

「リハビリで体の見直しとか状態をしっかり上げてから上がって来られている。変に緊張したりとか、試合に入れないというのは、きのうもなかったので。その辺は特に意識することなく、普通に入るという感じですかね」

 

―好調時にけがで離脱したが、復帰後も調子をキープできている要因は
「オープン戦からずっと、その日、その日の一番良い打ち方というか、修正を繰り返しながらやってきてのあの形だった。ファームに行ってもブルペン（の打席に立つ）だったりとか、日々目（のトレーニング）だとか、動き以外の部分での試合勘がなくなるというのは、ないようにはしてきましたし、ファームの試合に出たときに、患部を気にしたりとか、結果を気にするんじゃなくて、しっかりその打席に対しての修正をかけながら来られているので。変に状態を落としすぎることなく上がってきて、きょうの試合みたいにうまく修正が効くのは、かなり出来過ぎな方だと思いますけど、そこまで変に泥沼にはまることなく、良い状態というか、普通の状態で粘れている分、良いときに結果が残せているかなと思います」

―三塁打を放った場面の相手投手は、高校の先輩の高橋。意識はしていたか
「僕自身は特にないですけど、見てくれている方とか、高校の方が応援してくれているとは思っていました。けど打席に立ったら真剣勝負なので、その辺は自分のことというか、今まで通りにしっかり打席に立つというところは心掛けていました」

―あともう少しのところで三塁打となったが、あれだけ打球が飛ぶというのは好調さの表れか
「いや、タイミングがしっかり取れている分、インコースのどこでもセンターに返せたりとか、そういう部分ができていると思うので。あれをホームランにしようとするんじゃなくて、しっかり継続していって、結果的に増えていけばいいなと思いますし、良い打席をまた今後過ごせていければなと思います」

 

―ホームランはすごい打球角度だったが、手応えはどう感じていたか
「良かったですね。打球が上がるというのが、僕の特長でもありますし、自分の中の調子というか、良い打席かそうでないかの判断基準の一つの材料にはなっているので。その辺がしっかりできていたので良かったかなと思います」

―タイミング以外にも、自分自身で良かったと思うところはあったか
「いや、きょうはタイミングだけですね。早くタイミングを取って、打つべき球を打つというか。全部打つのではなくて、自分の中で決めた球とか、打てる球をしっかり選んで打ちに行くということが、きょうは良かったかなと思います」

―ホームランの後、新庄監督が指で×印をつくっていた
「やるだろうなと思っていました（笑）」

 

―それを見て、１軍に戻ってきたという実感を覚えたのでは
「そんなに（１軍から）離れている感覚もなくできているので。きのうも別に戻って来たという気負いもなく、打席に入れていますし、そこまで１軍から離れていたという気持ちではないような形で試合に臨めているので、その辺は特に思わなかったですけど。ボスの二塁打（を狙えという指令）だとか、そういう意識で今年はうまくスタートが切れて、うまくいっているので。その辺はしっかり自分の調子のパラメーターとして、大事にしていければなと思います」

―２軍の最後の方ではレフトの守備に就いていたが、運動量という面でコンディションはどうか
「２軍自体が個人に任せるというか、しっかりトレーニングをする時間をつくったりとか、休養の時間をつくったりとかという形を、今は取っているので、僕自身としては特にそんなに運動量が多すぎるということもなく、練習もしながら、良い疲労感でできているかなと思います」

―１軍に戻ってきて、試合中やお立ち台で浴びたファンの声援はどう感じたか
「きょうは試合前にグラウンドに出てきたぐらいから、本当にファンの方がすごく多いなというのを感じていましたし、やっぱり１軍でやってなんぼというか、この舞台で結果を出すというのがすごく大事だと思いますし、自分自身すごく幸せに感じていたので、最後までしっかり自分のポジションを確立して、走り抜けられるようにしたいなと思います」

―打順については４番に戻りたいか。もしくは与えられたところで頑張るという感じか
「その辺はボスに任せるというか。僕自身ずっと言っていますけど、場面とか、打順の巡り合わせとか、あとは（回の）先頭で立ったりするときもあったりとかして、特に４番としてというよりかは、状況を見ながらという形で、という意識で打席に立っていたので、打順が違うことに対しての違和感とか、そういうものは特になくできていますし。打っていった上で、結果的に４番で終われたら、一番良い形だなとは思いますけど、打順の巡り合わせとか、本当にボスがいろいろと考えてやってくれていると思うので、いろいろ調子を見ながら。その辺は、与えられた場所というか、しっかり任された場所で、結果を残せるようにできればなと思います」

 

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