レバンガ 道産子PG島谷がA東京に2連勝誓う「CS行くためにもすごく重要な2試合」
A東京とのアウェー2連戦へ練習に励むPG島谷=撮影・西川薫
20日からアウェーA東京2連戦
12連勝とクラブ記録を更新中の東地区2位、レバンガ北海道は20日からアウェーで同5位のA東京と2連戦を戦う。前節2連戦で2得点に留まったチームただ1人のPG島谷怜(25)は、連勝記録をさらに伸ばして北海道に帰ってくることを誓った。
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生粋の道産子PGが勝利をアシストする。勝率で並ぶ首位・千葉Jとの得失点差は71点。他力ではあるが首位浮上の絶好機だ。「僕たちがCSに行くためにも、アルバルクさんというライバルチームを叩く意味でも、すごく重要な2試合になる。しっかり2試合戦って、良い形で連勝を伸ばしてホームに戻ってこれればベスト」と意気込んだ。

誰が爆発してもおかしくない それが今年のレバンガ
今、チームは乗りに乗っている。14日の富山戦では、試合終了まで残り5秒で大逆転。自身は2日間で2得点に留まったが「自分の得点がどう、というのはあまりない。チームとしては勝ちましたけど、課題の方が多い試合だった。今週、しっかり課題に向き合いながら、アルバルク戦へ向けてきちんと修正していければ」とフォア・ザ・チームに徹する。トーステン・ロイブルHC(53)も「チームが一番のスターだと思っている。個人の上がり下がりはあると思いますが、(富永)啓生選手がMVPを取る試合はあれば、全く活躍しない試合もありますし、島谷選手がすごく活躍して勝つ試合もありました。誰が爆発してもおかしくないチーム、それが今年のレバンガ北海道の強み」。日替わりヒーローは想定内だ。
東海大の先輩PGとのマッチアップが予想され…
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島谷とマッチアップが予想されるA東京のPG大倉颯太(26)は、東海大の1学年先輩。昨季、千葉JからA東京に移籍。13試合でスタメン出場するなど主力としてプレー。「バスケットについて大学の時にすごく多くを学んだ。年は1個上ですけど、ほんとフランクな関係。バスケのこともいろいろ聞きますし、すごくお世話になってます」。だがいったんコートの上に立てば「それは関係ない」と司令塔対決に火花を散らす。

指揮官にとっても特別な思いが交錯するが
指揮官も特別な思いは封印する。A東京は06年に来日したロイブルHCが初めて指揮したクラブ。同年、折茂武彦代表(55)や桜井良太GM(42)を率いて、リーグVに輝いた。「ニューアリーナもできて、以前、天皇杯も優勝したチームと違うチームに来て、感慨深いところもありますが、今いるチームで勝つことを前提にやっている。そこまで考えるより、勝ちの方にこだわっている」。レバンガHC時代の11年以来となるリーグ戦での対戦に集中するだけだ。
アルバルクがレバンガより下にいるとは
首位・千葉Jとの得失点差は71点あるが、ロイブルHCは「まだこの時点では、スタッツの部分ではあまり目を向けていない。今、千葉とはタイになっていて、スタッツの部分より勝ち負けに、しっかりアプローチしてる。勝率をまずは前提にやっている。多分、シーズン始まりでは、札幌にいる人たちもリーグ全体も、アルバルクがレバンガより下にいるとは多分考えていなかった。1試合1試合アプローチしていけば、最終的には良い結果が生まれて、プレーオフに進出できる可能性は高まる」と力を込める。

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2連戦が終われば、24日にホーム・秋田戦が待ち構える。すでにチケット売上は5000枚を突破。今のチーム状態を「勝ちに対しての貪欲さや自信もそうですけど、本当にいろんな部分で違う。一番は勝てていることが自分たちの自信につながっている。そこが圧倒的に違う」。生まれ変わったレバンガが、ホームで待つたくさんのブースターへ、勝利というデッカいクリスマスプレゼントを持って凱旋する。