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2025/12/15 14:35 NEW

《レバンガ北海道・富山戦後》昨日のタイムシェアがあったからこそ、今日勝てたのではないか《ロイブルTalk》

 

■B1リーグ第14節(12月13、14日、札幌・北海きたえーる)
▽第1日 レバンガ北海道109-85富山
▽第2日 レバンガ北海道88-87富山

 試合後の会見に応じたレバンガ北海道のトーステン・ロイブルHC(53)の主な一問一答は以下の通り。

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【12月13日】

―試合の総括を
「3試合をアウェーでプレーし、久々にホームに帰ってきた。札幌でチケットが完売した中で勝利することができましたので、本当にうれしく思っている。相手はキープレーヤーとなる選手2人が今日プレーできなかった状況。そういう状況は自分のコーチングキャリアの中でも、相手が何をしてくるか分からないという、本当に危険な状況だったと思う。そういう厳しい状況でもしっかり勝てたのは本当にうれしく思っている」
 
―今シーズンの最多得点でしたが、一方で失点も85。この勝利をどう受け止めているか
「まずディフェンスでは、富山は1つのオフェンスにかける時間がリーグで一番短いチーム。トランジション(攻守の切り替え)が非常に強いチームなので、そこをまず止めようというゲームプランで挑み、前半はトランジションディフェンス、特に第2クオーターは非常に良かったと思う。ただ後半に入って、ディフェンスが軽くなりすぎたかなと。大差でリードしている時はよく起きることで、メンタル的にもそこで集中力を保つことはなかなか簡単ではない。かつ、いつも以上にベンチのメンバーもプレーし、ローテーションを多くしていることで、ディフェンスのリズムがなかなか取りづらいというのは正直あるかなと思っている。ただ、オフェンス面で考えると、第2クオーター、第3クオーター、第4クオーターともしっかりボールの動きが良く、アシスト数が28本という形でしっかりボールシェアができていたので、富山の反撃を難しい状況に追い込んだと思っている」
 
―連戦が続き、さらに雪の関係などで移動が遅れたという話も聞いた。疲れがたまっている中で勝利を収められたことの大きさをどのように感じているか
「今日の勝利はチームにとってもちろん大きく、上位を狙い、かつプレーオフ(チャンピオンシップ)という夢を見るという意味でも、やはり落とせない試合の一つかなと思うし、上位チーム同士は結構競っていて、1勝1敗などの状況があるかもしれないが、自分たちよりも順位が下のチームに対してはしっかり勝ち切る。ただ、富山も上位チームの群馬に(12月7日に)勝っているので、そんな簡単な試合ではなかった。もちろんその移動に関しても、昨日の練習前、いつものように選手たち全員に疲労度を聞いた。昨日は練習していないにもかかわらず、もう疲れがたまっていたという状況だった。そういう中で今日しっかりコート上でエネルギーを見せてくれて勝てたのは本当に大きいと思う。明日もぜひホームで勝ちたいと思っている」

―第1クオーターは遅いペースで進んでいたと思う。富山が狙っていたペースに持っていかれた要因と、第2クォーターに入ってからレバンガがペースを上げられた要因は、どういったところにあるのか
「第1クォーターは富山の方がシュートを高確率で決めていたし、ディフェンスも非常に良かったので、なかなか自分たちに流れは来なかった。第2クオーターからチームがしっかりディフェンスをして、そこからトランジションゲームにつなぐことができれば、どのチームも苦戦するのではないかと思っている。正直そのような状況が今日の第2クオーターから起き、強度を上げてボールプレッシャーを与え、しっかりリバウンドを取り、ターンオーバーの誘発を含めて自分たちの流れにでき、ペースアップできたのではないかと思います」
 
―今日はハーラー選手がよく走っていたが、ベンチメンバーのペースアップや、流れを途切れさせない活躍はどうだったか
「今日はベンチメンバーの活躍で勝ったと言っても過言ではないと思う。今日の109点のうち半分以上の55点をベンチのメンバーが入れた。正直、今日のスタートの5人に関しては、富永選手以外の他の4人はちょっとシュートもオフ(休み)だった。そういう時こそベンチの活躍が鍵になると思う。彼らのおかげで今日は勝てたと思います」
 
―勝ち続けることについてプレッシャーはあるか
「プレッシャーは全くない。長い(レギュラー)シーズンは60試合あり、それを楽しむには勝つことが必要。それを今、自分たちがやっていて、選手たちももっともっと勝ちたいという意欲がある。誰もわれわれにプレッシャーを与えておらず、プレッシャーを与えるとしたら自分たちしかいない。われわれは別に勝たなくてもいいが、今、勝っている。全くプレッシャーはない」
 
【12月14日】

―今日の試合について
「昨日と全く異なった内容だった。それを自分たちも想定してはいた。もちろん簡単に勝てる内容ではない。2日目は特に。ゲームの序盤は非常にいい形でスタートできたが、もしかしたらそれが問題だったのかなと。昨日もある程度楽に勝てて、今日は序盤が良すぎたからこそ、メンタル的に楽に勝てるんじゃないか、という状況になったのかもしれない。もちろん試合内容もそういう状況では全くなく、オフェンスリバウンドを相手に19本取られたところと、フリースローをミスしたところ。あとはペネトレーション(侵入)、ドライブに対してのディフェンスが非常に弱かったと感じます。ただ運良く、終盤のクランチタイム(正念場)の時にレバンガらしいというか、特に最後の4分間のディフェンスは、今日の試合の中では一番良かった。最終的に何とか勝つことができた」

―課題もたくさんあると思うが、富山が強度を高めて攻めてくる中で、勝ちきれた要因は
「今シーズン、特にこのチームは多くの試合を接戦で勝っている。それがこのチームの強さだと思っている。偶然ではないのかなと。こういう状況の時、しっかりチームとして冷静にパニックにならず、自分自身も最後のクオーターの残り2分ぐらいで、相手が4点リードしていた時にも、それほどパニックにならず、今日も勝てるだろうという自信もあった。なぜなら、このチームはそういうことを証明してきたので、みんなそういうマインドになれるのかな。あとは、やはりキープレーヤーが終盤でしっかりステップアップし、ジョーンズのスリーポイントも大きかったし、オカフォーのインサイドアタック、ラモスがアグレッシブにペイントアタックしたことと、富永がしっかりファウルをもらう。そこでフリースローをいくつか稼いで最終的に勝ったのではないかと思う」

―今日は早い時間で菊地選手のファウルがかさんでしまい、メンバーのやりくりが難しかったのではないか
「菊地選手だけでなく。島谷選手も4ファウル。交代やローテーションが非常に難しい状況ではあった。なぜなら通常と違うリズムでプレーをしなければならないから。それがトラブルということは全くないが、終盤以外はオフェンスでもディフェンスでもチームとしてのリズムをつかめなかった。そういう意味では富山はロースターが欠けている中で、非常に素晴らしい内容のパフォーマンスをしたのではないかと思っている」

―ここまでの試合を見て、タイムシェアの部分でヘッドコーチのマネジメントが非常にうまいと思っている。どのような基準、考え方を持っているのか
「やはり昨日のタイムシェアと今日のタイムシェアを比較し、昨日のタイムシェアがあったからこそ、今日勝てたのではないかなと。昨日しっかりタイムシェアをして、鍵となる選手がある程度休めたので、今日は最後までエネルギー、脚があったのではないかなと分析している。タイムシェアに関しては、もちろんロースターメンバーを全員プレーさせるというところも、チームのケミストリーという意味では大事な要素だと思っている。この過密スケジュールの中、けが予防という意味で。幸いまだこのチームは今シーズン、リーグの中でも大きなけが人がいない。そういうところは、やはりタイムシェアをするメリットだと感じています。自分のコーチングの中でも常にタイムシェアを頭に入れて、選手たちを信頼してやっている」

―先ほどリバウンドの面でやられたという話があったが、後半の修正点と、良くなったかどうかについての評価を
「昨日は自分たちのチームのリバウンドが非常に素晴らしかったと思う。相手にセカンドチャンスをなかなか与えないという意味で。ただ確か富山はリーグの中でもプットバックの得点が平均10点ぐらいでリーグの上位だと思う。それもあって、昨日リバウンドについて選手たちと話した。もしかしたらマインド的に昨日の内容があったので、今日はリバウンドも含めて少し簡単じゃないかな、という考えがよぎったのかもしれない。なのでハーフタイムにアジャストというよりは、試合を通して19本やられているので、最後の最後、終盤ではしっかりディフェンスをして相手をワンポゼッションに抑えて、簡単にプットバック、セカンドチャンスを与えなかったことが、勝利の理由の1つかなと思っている」

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