レバンガ 今季最多109得点でクラブ新11連勝 ロイブルHC「ベンチの活躍で試合に勝った」
第4クオーター8分過ぎ、得点を入れたチームメートに笑顔を向けるハーラー=撮影・西野正史
■B1リーグ第14節第1日(12月13日、札幌・北海きたえーる)
▽レバンガ北海道109-85富山
東地区3位のレバンガ北海道は西地区最下位の富山相手に、今季最多得点の109点を挙げて圧勝。クラブ新となる連勝記録を11に伸ばした。今季新加入の日本代表SG富永啓生(24)がチームトップの28得点。さらに昨季までB2静岡でプレーしたC/PFジョン・ハーラー(26)がB1でのキャリアハイとなる24得点をマークした。勝率で並ぶ首位・宇都宮と2位の千葉Jが勝利したため、得失点差で順位は3位をキープ。14日も富山と対戦する。
ベンチスタートの8人が全得点の半分占めた
レバンガの快進撃が止まらない。アウェーで連勝街道を突き進み、1カ月ぶりにきたえーるに帰ってきたレバンガが、勢いそのままにホームの大歓声に背中を押されて躍動した。ハーラーの24得点を筆頭にベンチスタートの選手8人が全得点の半分を占める55点。トーステン・ロイブルHC(53)は「きょうはベンチの活躍で試合に勝ったと言っても過言ではない。スタートの5人に関しては、富永以外、他の4人はちょっとシュートの調子も良くなかったので、そういう時こそベンチの活躍が鍵になると思い、彼らのおかげできょうは勝った」と称賛した。
第2クオーター7分過ぎ、スティールからゴールに向かい、力強くダンクシュートを決めるハーラー
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富山は主力2人を欠いていたが、序盤から積極的に攻撃を展開。ハーラーは5-9の残り5分でコートイン。リバウンドをもぎ取り、そのままねじ込んでこの試合初得点を決めると、チーム最長の24分19秒出場。次々と得点を重ね、今季2度目のMVPに輝いた。背番号21は「きょうは11連勝できたということで、チームとしても非常に嬉しく思ってますし、連勝をまた伸ばしていきたい」と、12連勝へ意気込んだ。
B2静岡に所属していた昨季、プレーオフ準々決勝で…
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ハーラーは昨季までの2シーズン、B2の静岡でプレー。同西地区3位で進んだ今年5月のプレーオフ準々決勝で富山に敗退していただけに「この日が待ち遠しかったです」。さらに富山のPG岡田雄三(29)は静岡時代にともにプレーした間柄。「自分が日本でキャリアをスタートしたチームでの最初の2年間、彼がチームのポイントガードだった。日本のこと含めて色々彼から学びました。彼のバスケットのキャリアに関しても成功してもらいたい、という思いがありますし、お互い非常にいい関係」。この一戦に人一倍強い思いを抱いて臨んだ。
第3クオーター3分過ぎ、富山の岡田(左)のマークをかわし、シュートを決めるハーラー
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富永やオカフォーに注目が集まりがちだが、今季のレバンガはベンチの層も厚い。「特にベンチから出てくるメンバーは強度を高くとる。スピードとペースを上げることを求められている。どの試合もその意識でコートに入っています。自信を持たずにプレーする理由が全くない」。主力5人だけで長いシーズンを勝ち上がることは不可能。悲願のPO進出へ、ハーラーの存在感が日に日に増している。
■2本の3点シュートを含む、チームトップの28得点をマークしたSG富永啓生(24)
「1クオーター(Q)はなかなか自分たちのペースに持っていけずに、ちょっと悪い状態で入ってしまった。1Qが終わった後にみんなと話して、2Qからしっかり自分たちのペースで試合が運べたのではないか。ベンチから出てくる選手もすごくアグレッシブに毎試合プレーしてくれてますし、彼らがもたらすチームの勢いというのは大きい」
第4クオーター4分過ぎ、トリッキーな動きでシュートを決める富永