レバンガが先行逃げ切りで過去最速10勝到達 新加入のSG富永啓生「自信が確信に…」
第2Q、ドリブルで攻め上がるSG富永(右)=撮影・東倫太朗
■B1リーグ第9節1日目(11月8日、札幌・北海きたえーる)
▽レバンガ北海道95-83滋賀
第4Qは富永のスリーで引き離す
東地区3位のレバンガ北海道は、95-83で滋賀に勝利して2連勝。2011年創設以来、リーグ戦開幕から最短で10勝に到達した。課題の第1クオーター(Q)の入りでリードを奪うと、第2Qだけで30得点。前半17点あったリードを第4Q中盤に5点差まで追い上げられたが、日本代表SG富永啓生(24)の3点シュートなどで引き離した。順位は3位で変わらず。9日も滋賀と対戦する。
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第3Q、3点シュートを決めるSG富永(右)
これまでの最速は19試合
今季の強さは本物だ。これまでの最短10勝到達は、2017ー18年シーズンの19試合目。トーステン・ロイブルHC(53)は、初めて指揮を執った創設初年度は10勝までに23試合かかっただけに「14試合中10勝できたっていうことで、非現実的な気持ちでいます。ここまで勝っていますので、今のこの瞬間はエンジョイしなきゃいけないんじゃないか。もちろんシーズンが長いので、アップダウンがあると思いますけど、ここまでチームが成長しているっていうことに関してはうれしいです」と声を弾ませた。
両チームの日本人トップで15得点 「流れ持っていかれたところが…」
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新加入の富永が日本人トップの15得点をマーク。要所でアリーナを盛り上げた。ハイライトは、5点差まで追い上げられた第4Q残り5分54秒。相手のフリースローの場面で、コート上からブースターを両手を使ってあおり、ブーイングのボリュームを上げた。その影響があったのか相手は2本とも外し、直後には富永が相手のマークに体勢を崩しながら3点シュートを決めるというビッグプレーを披露。逆にリードを広げることに成功した。富永は「後半第3Qの終わりから第4Qの初めにかけて、相手の流れにちょっと持っていかれるところがあったので、チームとしても明日はもっと修正していかないといけないけど、全体的にはチーム全員で勝ち取った勝利だった」とうなづいた。
第4Q、3点シュートを狙うSG富永(中央)
外国籍選手もそろって活躍
富永以外にも、新加入のPFケビン・ジョーンズ(36)がキャリアハイの20得点をマークすると、元NBAのCジャリル・オカフォー(29)も17得点13リバウンドの「ダブルダブル」を達成。PF/Cジョン・ハーラー(26)も15得点と攻撃がかみ合った。富永は「この14試合で本当に手も足も出なかったなと思うのが群馬戦ぐらい。他の試合は本当に勝ててもおかしくない試合が多々あったので、それは本当にすごく良かったことかな。新しい選手がたくさん入って今シーズンを迎えて、本当に毎試合毎試合、チームケミストリーも上がってきて、自分たちの自信がちょっと確信に変わり始めている。これからもっともっと良くなると思いますし、個人としてもチームとしても自信を持ってやれている」と好調の要因を分析した。
この先も勝利していくために
9日の滋賀戦を終えると、リーグ戦全60試合中の〝第1Q〟が終わる。富永は課題は追い上げられた後半だとし「気持ちを緩めているわけではないけど、気持ちの余裕ができて相手の勢いになるっていうことはBリーグの試合でもたくさんあると思う。そこをいかに少なくできるか、リードをもっと広げられるかが、これから先、もっと勝利していくために大事なポイント」。目先の勝利に一喜一憂することなく、悲願のCS進出へ、勢いを加速させていく。
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