レバンガ 劇的逆転で2位浮上 ラモスが残り5秒で逆転ダンク「片手でするか両手でするか」
試合終了直後、SG富永(手前)と笑顔でハグするSG/SFラモス=撮影・西野正史
■B1リーグ第14節最終日(12月14日、札幌・北海きたえーる)
▽レバンガ北海道88-87富山
クラブ記録更新の12連勝
東地区3位のレバンガ北海道は大接戦の末に富山に2連勝し、クラブ連勝記録を「12」へ伸ばした。同点で迎えた第4クオーター(Q)残り13秒、自陣ゴール下でPFケビン・ジョーンズ(36)がリバウンドを奪うと、PG/SG市場脩斗(22)からSG富永啓生(24)を経由して、最後はフリーで相手ゴール下へ走り込んだSG/SFドワイト・ラモス(27)がド派手なダンクで勝負を決めた。首位の宇都宮が敗れたため、順位は2位に浮上した。
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残り5秒8の大逆転劇
市場が自陣コーナー付近でボールキープした瞬間、ラモスは「彼がうまくパスをチームメートに出してくれるんじゃないか」と、迷わず相手ゴール下に向けて走り始めた。パスを受けると「前には誰もディフェンスがいなかったので、片手でダンクするか両手でダンクするかしか頭にはなかった」と右手でワンハンドダンク。残り5秒8の大逆転劇に、2日連続で6000人を超えた観衆の地鳴りのような大歓声がコート上の選手に降り注いだ。
第4クオーター残り5秒、ゴール下に走り込んで逆転シュートを決めるラモス(中央)
課題だったゲームへの入り方は完璧だった。試合開始から、Cジャリル・オカフォー(29)の得点を皮切りに5連続得点で8-0。3分半で11-2とハイペースで得点を積み上げ、前日に続き大差での勝利を予感させた。ところが、第1Q中盤から外角からのシュートを許すなど、じりじりと追い上げられると、第2Q残り1分で逆転を許し、この試合で初めてリードを奪われた。
主将のジョーンズが最終盤の起点に 「絶対勝てるっていう気持ちは…」
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そのまま試合は終盤へもつれ込んだが、今季主将を務めるジョーンズが、逆転劇を演出した。第4Q、4点ビハインドの残り36秒で、ゴール正面やや右から1点差に迫る値千金の3点シュートを決めると、続く残り13秒で自陣ゴール下でリバウンドをもぎ取り、逆転劇の起点となった。チームファウルも4つで、あと1つファウルすれば即フリースローの状況だったが、「しっかりディフェンスで相手を止めて、自分たちが次のポジションで点数を入れれば絶対リードはできるし、一旦あの段階でリードさえすれば、絶対勝てるっていう気持ちはあった。最後もそのような思いでプレーをして、なんとか1点差で勝つことができました」と胸を張った。
第4クオーター残り5秒、劇的な逆転シュートを決めるラモス
「本当に素晴らしい光景」
レバンガよりも1時間遅れで始まった首位の宇都宮が敗れたため、レバンガが東地区2位に浮上。チーム在籍最長となる4年目のラモスは、満員御礼のスタンドに「本当に素晴らしい光景。自分が1年目の時はまだ空席が目立っていた」と感激する。いよいよ首位の背中も見えてきたが、「順位の下にいる気持ちは自分は重々経験してわかっているけど、あまり先を見すぎないようにしています。今シーズン、一番良い内容ではあると思うので、やっていて非常に今までと違って気持ちも良い。1試合1試合をこなしていき、最終的に自分たちがどのような結果を出しているのかと。プレーオフに行けるような位置にいれば良い」。〝アジアの流川楓〟の異名を取るフィリピン代表が、充実したシーズンを走り抜ける。
試合終了後、大勢のレバンガファンに向かって手を振るラモス(中央)ら
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