大学・社会人野球
北海学園大が8強進出 67年ぶり大会2勝 下向が4安打3盗塁1打点【全日本大学野球選手権】

■全日本大学野球選手権(6月12日、東京・神宮球場)
▽2回戦 佛教大1-7北海学園大
46年ぶりの次は67年ぶり
9日の1回戦で46年ぶり勝利した勢いに乗った北海学園大が、7-1で佛教大を撃破して、北海道勢では8年ぶりの8強入りを果たした。2番・下向航中堅手(4年、浦河)が、4安打3盗塁1打点と大活躍した。浦河ではチーム事情でエースを務めたが、大学入学後、野手として才能が開花。1年春から主力として経験を積んできた。同大の1大会2勝は4強入りした1958年以来、実に67年ぶり。13日の準々決勝では、北海道勢最高成績の4強入りを懸けて、2連覇中の青山学院大学と対戦する。
1回戦では3年生のバットに助けられたが、今度は最上級生が意地を見せた。毎回のようにチャンスメークした下向は「4年生が不甲斐ない感じで終わってしまったので、今回の試合は4年生がちゃんと決められるように意識してやれたのでよかった。今までこういう舞台に立ったことがなかったので、すごく楽しいし、一番はみんなと野球ができる」と声を弾ませた。
大会記録に迫る1試合3盗塁
1試合3盗塁は、大会記録まであと「1」。50メートルは6秒ジャスト。データ班が1回戦で相手投手陣を研究。「癖があるのを聞いていて、それを意識してやっていたら、本当にその癖があった。それでスタートを切れました」。春季リーグでは10試合で3盗塁だったが、この試合で一気に3度成功。そのうち2度は本塁生還につなげた。