北海学園大の2回戦は雨天順延 杉林主将がFジュニア同期の中京大・秋山に刺激【全日本大学選手権】
2回戦が雨天順延となり、東京ガスの室内練習場で打撃トレを行う北海学園大・杉林主将=撮影・西川薫
■全日本大学野球選手権大会(6月11日、東京・神宮球場ほか)
▽2回戦 雨天順延
元チームメートの本塁打
全日本大学野球選手権1回戦の上武大戦で46年ぶりの勝利を挙げた北海学園大は11日、神宮球場で行う予定だった佛教大との2回戦が雨天順延となり、東京都内の室内練習場でトレーニングを行った。杉林蒼太主将(4年、北海)は侍ジャパン大学日本代表候補で中京大のプロ注目打者・秋山俊(4年、登別緑陽中出)と2015年のファイターズジュニア同期。10日の1回戦で本塁打を放つなど大活躍した元チームメートに刺激を受け、勝利の原動力につなげる。
2015年ファイターズジュニアの集合写真。後列右から3人目が秋山、前列右から3人目が杉林。後列中央は栗山CBO=提供写真
1回戦で自身は活躍できず
今度こそ4年生の野手陣が力を発揮する番だ。上武大戦では3人の4年生投手陣が継投したが、野手陣で活躍したのは、二回の同点ソロを放った井樫太希や六回の代打同点弾の柏原翔太、九回に決勝ホームを踏んだ火ノ川優作と3年生で、杉林は4打席無安打に終わった。「4年生がもっと引っ張って、4年生が勝ちに直接つなげられるような一打や守備、一投が増えていければ」と気合をにじませた。
中京大の秋山とは、お互いが全国大会出場を決めた時から再び連絡を取り始めた。10日午前の練習後、東京ドームに到着したときには中京大の試合はすでに終了し、直接見ることはできなかったが、「秋山俊がホームランを打って活躍していたので、昨日も連絡して、すごく刺激をもらえていますね」。元チームメートの活躍に負けていられない。
佛教大には雪辱を果たしたい相手が…
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また、2回戦で対戦する佛教大には4年越しでリベンジを果たしたい相手がいる。9日の1回戦で本塁打を含む2安打4打点を記録した4番・能登原健生中堅手(4年)だ。北海高時代に2021年春と夏の甲子園初戦で対戦した神戸国際大付高の2番打者だった。今大会、北海学園大には杉林のほかにも同校出身者が甲子園でベンチ入りした工藤泰己投手(4年)、斎藤真吾外野手(4年)、成田歩夢投手(4年)と名を連ねている。1回戦も巨人・育成の大津綾也捕手(22)ら5人が応援に駆けつけてくれるなど、卒業後も同期の結束は固い。「神戸国際大付には2回負けているので、今度は絶対勝ちたいって、北海高校出身の人は強く思ってると思います」。次こそ〝3度目の正直〟を成し遂げる。
北海高出身で2021年甲子園メンバーの(左から)成田、杉林、工藤、斎藤
接戦も想定して描く青写真
北海学園大が今大会2勝となれば、北海道勢として初めて4強入りした1958年の第7回大会以来。「まず先制点を取って、ピッチャーには粘り強く抑えてもらって、追加点、ダメ押し点って理想の形を意識してるんですが、全国常連の佛教大なので、そうもうまくいかないと思っています。接戦も当然想定して、劣勢な時も1点ずつ。上武大戦のように取られたらすぐ取り返すっていうのを意識して、ワンプレー、ワンプレー大事に全力でやっていきたい」。半世紀以上前の先輩たちがつくった歴史に、世代最強軍団が肩を並べる。