【プレーバック】全日本大学野球選手権2回戦 佛教大1-7北海学園大(6月12日、東京・神宮球場)

圧勝で67年ぶり1大会2勝
67年ぶりの1大会2勝を目指す北海学園大は、中2日で159キロ右腕・工藤泰己投手(4年、北海)が2試合連続で先発した。工藤は立ち上がり、2死から初安打を許したが、後続を136キロのスライダーで三振に打ち取り、無難に滑り出した。
好調打線がこの日も火を噴いた。一回1死から2番・下向航中堅手(4年、浦河)が、遊撃への内野安打で足がかりを作ると、続く常谷拓輝遊撃手(4年、札幌静修)が三遊間を破る左前打と盗塁で1死二、三塁。4番・郡山遥翔一塁手(3年、札幌大谷)の一ゴロの間に、三走・下向が生還。今大会初めて先制点を奪った。
続く二回の攻撃では、上武大戦の二回に同点弾を放っている、6番・DHの井樫太希(3年、北海)が左翼越えの二塁打。犠打野選と四球で無死満塁とすると、9番・新谷盛飛捕手(4年、北海学園札幌高)が、三遊間を破る適時打で援護。さらに三回には1死三塁から、井樫が左前へ適時打。序盤、3点リードで中盤へ突入した。
先発した工藤は、三回まで毎回得点圏に走者を背負うも、なんとか切り抜けていたが、四回先頭に死球を与えると、2死二塁から左中間へ運ばれる三塁打で1点失った。
その裏の北海学園大は、相手失策で出塁し、盗塁と犠打で2死三塁まで好機を広げ、続く下向の適時打と、2死一、三塁から相手投手のけん制悪送球の間に三走が生還。さらに死球を挟んで、柏原の2点打で一挙4得点。大きく引き離した。
7-1で迎えた六回、北海学園大は継投で逃げ切り態勢に入った。工藤に代わり2番手で、23年夏の甲子園左腕・長内陽大投手(2年、北海)が今大会初登板。1回を無失点で抑えると、七回から同じく今大会初登板の堀川怜央投手(4年、札幌第一)が、2回無失点の好投を見せた。
九回は、プロ注目の高谷舟投手(4年、札幌日大高)が2試合連続でクローザーとして、1回を無失点で締めくくり、目標としていた8強入りを達成した。13日の準々決勝は、2連覇中の青山学院大と対戦する。
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