プロ注目の北海学園大エース木村駿太が6回無失点 創部初の2季連続Vへ首位追走【札幌6大学野球】
6回無失点と好投した北海学園大の木村=撮影・西川薫
■札幌6大学野球秋季リーグ戦(9月16日、札幌・モエレ沼公園)
▽第2節第1日 札幌国際大(2勝4敗)1-2北海学園大(4勝2敗)
残り4試合で札幌大と1勝差
2年ぶりとなる秋の頂点を狙う2位・北海学園大は、札幌国際大に2-1で競り勝ち、優勝争いに踏みとどまった。先発したプロ注目の148キロ左腕・木村駿太投手(4年、札幌国際情報)が6回無失点。七回に同点に追いつかれたが、八回に味方打線が勝ち越しに成功。九回は153キロ右腕・高谷舟投手(4年、札幌日大高)が3者凡退に打ち取り、通算成績を4勝2敗とした。この日は1勝差で首位の札幌大も勝利したため差を縮められなかったが、19日から始まるプレド4連戦での逆転Vを狙う。
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もっと三振を取れていれば
どんなに内容が悪くても、チームを勝利に導くのがエースの務めだ。木村のこの日の最速は145キロで、被安打4、3四球で94球と少し球数がかさみ、1点リードの六回で降板したが、秋の開幕戦に続いて2節の頭も勝利に貢献した。「自分の思い描いた投球ではないですけど、勝ちにつながる投球はできたと思うので、そこは良かった。バットに当てられる場面がすごい多くて、三振をもっと取れていれば、楽に試合も進められると思いますし、このリーグ戦の中でもっと良くなっていけるように、明日からの練習で、改善できるようにしたい」。創部初の2季連続Vへ、弾みをつけた。
投手陣はフル回転 九回にはプロ注目カルテットのもう一人が準備
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大混戦のリーグ戦へ、投手陣はフル回転でスタンバイしている。島崎圭介監督(54)は「長いイニングでも短いイニングでも行けるようにと投手陣みんなに言ってある」。その言葉通り、100球を目処に先発に送り出した木村を六回無失点でスイッチ。2番手の長内陽大投手(2年、北海)、3番手の坪田瑠衣登投手(4年、滝川西)が1回ずつつなぎ、最後は高谷で締めくくった。第1節はコンディション不良で登板はなかったが、4試合ぶりにベンチ入りした159キロ右腕・工藤泰己投手(4年、北海)も九回の場面でキャッチボールをしながら待機。指揮官は「最後、(相手走者が)スコアリングポジションに行ったら行く」と、総力戦も辞さない覚悟で初戦に臨んでいた。
北海学園大先発の木村
プロアマ戦では1回無失点
木村は北海学園大の〝プロ注目カルテット〟唯一の左腕。6月の全日本大学選手権では、自己最速を塗り替える148キロをマークした。8月15日にエスコンフィールド北海道で行われた日本ハム2軍と北海道社会人・大学選抜のプロアマ交流戦では5番手で登板し、1回無失点。「自分的には良いピッチングではなかったですけど、エスコンでできたっていうのと、プロ野球選手相手に投げれたっていうのは、自分の野球人生で大学生のうちに経験できて、すごく良かったです」。リーグ戦終了後にはプロ志望届を提出する予定だ。
43年ぶりの明治神宮大会へ
第2節は19日から舞台を札幌・大和ハウスプレミストドームに移しての4連戦。「1節目は先発だけだったんですけど、途中から行くこともあると思うので、どの試合でも行けるように準備したい」。エースが2年ぶりの秋優勝に導き、明治神宮大会43年ぶり出場へ第1関門を突破する。
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