北海学園大の工藤泰己は同期のソフト・木村大成に刺激もホロ苦〝エスコンデビュー〟【プロアマ交流戦】
七回に登板した北海学園大の工藤は1回1安打1失点=撮影・北村史成
■プロアマ交流戦(8月15日、エスコンフィールド北海道)
▽北海道社会人・大学選抜5-5日本ハム2軍
※規定により引き分け
北海学園大の4選手が奮闘
プロ注目の北海学園大カルテットが日本ハムを相手に奮闘した。六回に登板した148キロ左腕・木村駿太投手(4年)は1回1安打無失点。続く七回の最速159キロ右腕・工藤泰己投手(4年)は制球が乱れて1安打3四死球で1失点。八回からは高谷舟投手(4年)が登板し、2回を1安打無失点に抑えた。唯一の野手、常谷拓輝三塁手(4年)は4打数2安打1打点だったが、試合は引き分けに終わった。
マウンドに上がれば独特の雰囲気

今秋のドラフト候補、工藤がホロ苦の〝エスコンデビュー〟だ。5-4の七回にマウンドに上がると、この日最速の154キロをマーク。だが、先頭の山県には頭部への死球。さらに進藤の左前打を挟んで、2者連続四球で押し出し。課題の制球難が顔をのぞかせ、「工藤泰己が出たなって感じです。ブルペンで調子良くて、結構いい感じだなと思ったんですけど、いざマウンドに上がると、やっぱり独特な雰囲気というか、普通に技術不足っていうのはあるんですけど、適応能力の低さとが顕著に出たかな」と肩を落とした。
現在地を知るベストな相手に
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プロアマ交流戦は初めての経験。試合前には「テレビで見てたバッター陣が多く並んでるというか、2軍とは言えどやっぱ1軍で何試合もやってきてる選手がいるわけなので、自分が今までやってきたことの現在地を知れると思いますし、これからの課題を知るのに一番良い相手って言ったら失礼かもしれないですけど、ベストな相手だと思うので、そういった部分ではすごく楽しみ」と、マウンドへ向かった。
北海時代の同期が一足先にプロ入り
目指す舞台に、最も刺激を受ける存在がいる。北海高の同期で、一足先に高卒でプロ入りしたソフトバンク・木村大成(21)だ。7月30日、故郷・北広島での日本ハム3連戦中に初の1軍登録。1軍デビューこそ持ち越しとなったが、「ニュースで合流していたのは知っていたので、ついに来てるなって。やっぱり同級生が活躍してるのってすごく刺激になる」。1日でも早くプロ入りの目標を果たし、同じ土俵に上がるつもりだ。

秋のリーグ戦で最後のアピール
そのためにも、今月25日開幕の秋のリーグ戦は重要だ。「元々、リーグに向けて調整していたけど、どうにかアピールしなきゃいけない場だったので、チャンスの機会を自分の手で失ったのは自分の実力不足。そこはしっかり受け止めて、あと10日でリーグ戦が始まるので、そこまでに調整したい」。修正力を発揮し、ドラフト前最後のアピールへとマウンドに向かう。
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