玉井大翔 エスコンで椅子を使ったトレーニングをする理由とは…
椅子を使ったトレーニングを取り入れている玉井=撮影・中田愛沙美
復活した道産子右腕を支える独自トレ
日本ハムの玉井大翔投手(33)が、本拠地・エスコンフィールド北海道のカメラマン席にある椅子で股関節を柔らかくするトレーニングをしている。
グラウンドに置いた椅子をまたぐように、両足を上げたり下げたり。自身が所属していた社会人チーム・かずさマジックで監督を務め、ロッテでも活躍した渡辺俊介氏(49)から直伝されたそうで「社会人の時に、機能改善みたいな感じで休み明けとかに結構、やっていました。股関節を伸ばすというか。結構、きついですよ。(股関節が)動かないと、よりきついので」と明かした。

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使用するのは、椅子でなくてもいい。「ハードルとかでもいいですけど。こっちでやっている方が、やっている感あるかなって(笑)。社会人の時は椅子でやっていたので、こっちの方がしっくりくるみたいなところはある」。昨シーズンは腰痛を発症し、1軍登板なし。今季40試合に投げるなど完全復活を遂げたが、練習メニューの見直しが必要だと感じた。
ミスターサブマリンの柔らかさに驚がく
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「股関節周りと胸郭周り。胸郭は椅子ではできないですけど、股関節周りは重要だって、あらためて今年やった時に感じたので。逆に言ったら、ここ(股関節)さえ動いていれば、パフォーマンスは年を取っても出せるのかなって感じているので、そこだけは固まらないように」。プロ入り後も「ちょくちょくやっていた」トレーニングを本格的に取り入れることにした。
渡辺氏といえば、世界一低いアンダースローと称された名投手。先月30日にエスコンで行われた「日韓ドリームプレーヤーズゲーム」でも、地面すれすれから投げ込むサブマリン投法を披露した。「写真でしか見てないですけど、相変わらず低いなって。すごいですよ。(広島の鈴木)健矢がアンダースローにした後に、俊介さんに教えてほしいと一緒に(自主トレ先に)来たんですよ。股関節の(トレーニングを)やっている時に、健矢は僕の中では柔らかい方ですけど、あ~硬いなみたいに俊介さんに言われていたので、マジかって。それくらい柔らかいです」と尊敬のまなざしを向ける。

仲の良いレジェンド左腕に嫉妬!?
このオフは、エスコンで自主トレ。来季に向けて「50試合、投げたいですね」と意気込む。あと32試合に投げれば、節目の400試合に到達するが「いや、ただあの方がいるから、かすむんですよね」。あの方とは、今年9月に900試合登板を達成したレジェンド左腕の宮西のこと。
「400? 別にじゃん、みたいになるじゃないですか。900の人がいるから。倍以上いっているから、ちょっとなんか…。僕らがどう頑張ろうと…」。そうぼやきつつ、背番号19は地道なトレーニングを続けている。
