五輪代表の16歳・工藤璃星が3年ぶり2度目V「一番初めにみんなに注目してもらえた大会」
優勝し表彰式で笑顔を見せる工藤璃星=撮影・藤井泰生
■全日本スキー選手権スノーボードハーフパイプ競技(3月10日、さっぽろばんけいスキー場)
▽男女予選、決勝
荒天予報により決勝を1日繰り上げ、予選と同日開催になった。ミラノ・コルティナ五輪で5位の工藤璃星(16、TOKIOインカラミ、札幌北白石中出)が3年ぶり2度目の優勝を果たした。予選1本目にただ1人70点台をマークして首位に立つと、2本目終了時点でコースコンディション悪化で決勝がキャンセル。予選1位の工藤が地元開催の全日本選手権を制した。
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8日のW杯札幌大会に続き、短期決戦となった全日本選手権。予選1本目、助走スピードが出ない中、フロント540、バック540、フロント720、キャブ720、アーリーウープと、五輪時よりも難度を落としたルーティン。2本目は工藤を含めて出場選手のほとんどが序盤でスピードを落として得点を更新できず、決勝が打ち切り。「本当にこれで結果出しちゃって、自分が優勝みたいな感じになっちゃっていいのかなとは思うけど、悪天候ってことを考えたら、自分なりに頑張ったんじゃないかな」。少し複雑な心境をのぞかせたが、今季初勝利に表彰台の中央で笑みを浮かべた。
予選2回目でトリックを決める工藤璃星
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ホームコースの良さ再認識「落ち着く」
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6日から公式予選が始まったW杯札幌大会も、中東の紛争余波で海外勢が大量キャンセルするなか、悪天候で決勝がキャンセルになり、予選結果で競技成立。表彰台にあと一歩の4位。日程変更の連続で怒濤の1週間を過ごした。「久々に普通にばんけいのスキー場滑って、海外のでっかいバフバフのとこしか滑ってなかったんですけど、昔からこんな感じで何も変わってなくて、いい意味で。落ち着くって思います」。幼い頃から成長を積み重ねた、ホームコースのありがたみを再認識した。
3年前、史上2人目の中1女王に
工藤にとって、全日本選手権は特別な大会だ。年齢制限が解禁になって初出場した23年の全日本選手権で、史上2人目の中学1年生女王の称号を手に入れた。「全日本は1回目に優勝して2回目3位で、去年出られなくて。ここに戻ってこれてうれしいなって思う。一番初めにみんなに注目してもらえたのが全日本での優勝だったので、思い出深い大会なのかな」。その間、右足大腿骨骨折や、腓骨神経断裂の大けがを負いながら、W杯参戦、五輪出場と成長を遂げてきた。
優勝し笑顔で表彰式を待つ工藤璃星
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今季最後の試合は、3月19日にスイス・ラークスで開幕する高額賞金大会「ザ・スノーリーグ」の今季最終戦となる第4戦。大会は1対1のトーナメント形式で行われ、工藤は昨年12月に中国で行われた初出場の第2戦で3位、第3戦で4位に入り、総合ランキングで4位につける。「最後なので狙えるならちゃんと優勝いきたい。スノーリーグは他の大会よりもすごく大変で、普段使わない頭を使いながら相手を見ながら戦っていくと思うんですけど、いつもみたいに本当にやりたいことをしていって、勝ち進んでいければ。(ラークスは)得意なのは得意です」。Xゲームスや五輪、W杯など、世界と戦った激動のシーズンを有終の美で締めくくる。