冬季スポーツ
2025/11/18 18:20 NEW

スノボ・ハーフパイプで初五輪狙う道産子JK・工藤璃星の素顔に迫る「推しは…」

女子ハーフパイプで五輪初出場を目指す、16歳の工藤璃星=本人提供

昨季W杯最高5位、世界選手権4位

 スノーボード女子ハーフパイプで、来年2月のミラノ・コルティナ五輪への初出場を目指す札幌出身の工藤璃星(16、TOKIOインカラミ)が、12月12日に中国で開催されるW杯でシーズンインする。初参戦の昨季は3試合に出場して最高は5位。3月の世界選手権では表彰台にあと一歩の4位と実力は世界トップクラス。五輪ロード本番に挑む16歳の素顔に迫った。

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楽しく滑った方が結果につながる

 ナショナルチームの欧州合宿から今月11日に帰国。12月1日の出発まで、地元での束の間のオフを過ごしている。日本女子の出場枠は4枠の見込みで、工藤は現在4番手。全日本スキー連盟が指定する来年1月19日の基準日までに、W杯でポイントを積み上げる必要がある。「成績をちゃんと残して、確実にオリンピックに出場できるようにしなきゃいけない。でもオリンピック、オリンピックってなるよりは、気楽に楽しくやっていた方が結構、結果につながると思っている。自分のやりたいことをやれればいいなって」。肩の力を入れすぎず、自らの滑りを追求したその先に夢の舞台が待ち構える。

いろんなことに挑戦できた1年

 初めての海外転戦となった昨季、W杯や世界選手権の表彰台こそ逃したが、すべて決勝トーナメントに進出するなど安定した成績を残した。「狙っていたのはもっと上ですけど、世界で戦う難しさを知った。例えば全部の大会で同じルーティンをするのではなくて、ちょっとトゥフェイキーから入ってみたり、スイッチバックから入ってみたりとか、いろんなことに挑戦しながらできた年でもあるので、結果はそんなに満足してないけど、予選落ちはしなかったですし、そこに対してはすごい良かったんじゃないかな」と自らの成績に及第点を与えた。

今年7月に平野歩夢と同じ企業と契約

 16歳のれっきとした〝JK〟だ。今年3月に札幌の中学を卒業すると、競技に集中するために新潟の通信制・開志創造に進学した。実際に学校へ行くのは年に2度ほどだが「課題がめっちゃ大変」と、遠征先にパソコンを持ちこんで学業と両立させている。さらに7月には、北京五輪男子ハーフパイプ金メダルの平野歩夢(26)と同じ、ヘアケア商品などを展開する企業と所属先の契約を結んだ。「遠征に行くときとかも、結構ちっちゃいボトルがあって(持ち運びしやすく)、遠征中に使い切れる感じ。量的にも良くて、すごい助かってます」とアピールし、〝愛社精神〟も忘れなかった。

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