冬季スポーツ
2024/01/31 05:00

26年冬季五輪の金メダル候補 スノボHP・工藤璃星 ユース五輪でいよいよ世界デビュー

韓国・ユース五輪で国際大会にデビューする中学2年の工藤璃星。来季のW杯解禁が待ち遠しい

23年全日本選手権で史上2人目の中1女王

 天才少女がいよいよ世界デビューする。韓国で開催中の4年に1度のジュニアの祭典、冬季ユース五輪女子スノーボード・ハーフパイプ(HP)に、札幌市出身の工藤璃星(14、チームホクトスポーツ)が初出場する。13歳の年齢制限が解けて初出場した昨年3月の全日本選手権で、史上2人目の中1女王に輝いた。来季はW杯出場が解禁され、世界選手権も開催される。2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪でのメダル獲得が期待される14歳に注目だ。

【動画】今年1月のスイス遠征で1080を練習する工藤

 

 

「珍しい技を入れて挑戦したい」

 雪上競技最終種目として2月1日に行われる男女HP。20年の前回大会は今季W杯の第3戦で通算4勝目を挙げた小野光希(19)、その前の16年大会は五輪2連覇中のクロエ・キム(23、米国)が制した。工藤が優勝すれば同種目では史上最年少優勝となる。若手の登竜門として注目される国際大会だが、「順位を考えすぎないで楽しみながら自分がやりたいことを狙えれば。いつもやっているルーティン(構成)じゃなくて、珍しい技を入れてみたりして挑戦したい」と本番へのイメージを膨らませる。

昨年5月に選手生命を脅かす大ケガ

 工藤のエアーは飛び出し部分から約4メートル。最低部からだと4階建てのビルに相当する約11メートルまで達する。いつも危険と隣り合わせの競技だが、23年5月のアメリカ遠征中に選手生命を脅かす過去最大の危機に瀕した。

今年1月のスイス遠征で復帰もトラウマはない

あわせて読みたい