北海学園大の堀川怜央投手が社会人の日産自動車入り 一歩先行くライバルの背中を追いかけて
社会人野球の日産自動車入りが決まった北海学園大の堀川は、色紙に「初心不可忘(初心忘れるべからず)としたためた=撮影・西川薫
ドラフトは同期3人の横で指名漏れ
昨夏の全日本大学野球選手権で8強入りした北海学園大の147キロ右腕・堀川怜央投手(22、札幌第一)が、今春から社会人野球の日産自動車入りする。昨秋のドラフトはプロ志望届を提出したが指名漏れ。同大からは広島4位の工藤泰己投手(22、北海)ら同期3人がプロ入りしたが、堀川は社会人からの下剋上を果たすため、新天地で巻き返しを図る。
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伝統のあるチームで早く投げたい
昨年、16年ぶりに活動を再開したかつての強豪のユニホームに袖を通す。「野球を続ける上で、レベルの高いチームでやることが一つの目標だった。神奈川県の強豪がたくさんいる地区の伝統ある日産というチームに取ってもらって、すごくありがたい気持ち。神奈川の強豪相手に早く投げてみたい」。今月12日に入寮、数日後には全体練習に合流する予定だ。
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今後の野球人生の目標を考えたら…
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昨秋のドラフト会議は、指名を受けた3人を横目に最後まで呼ばれることなく、ひっそりと終えた。「もちろん、一番最高な形はどこかに指名していただくことだった」。ただ、その場で落ち込んでいたかというと、そうでもない。「自分の野球人生の目標は、プロに入ることが目的ではなくて、しっかりと実力をつけてプロの世界に行って長く活躍すること。指名はされませんでしたけど、最終的に目指すところはずっと変わってないので、むしろ指名されるかされないかギリギリのところでドラフトを待つよりも、社会人でしっかり2年やって、次こそはドラフト1位でプロに行けるように頑張ろう」と切り替えた。

自分の一番のストロングポイントは
4年間、同じグラウンドで練習してきた2人の指名された投手との違いは何なのか。広島4位の工藤は159キロの直球、オリックス5位の高谷舟(22、札幌日大高)は154キロの直球と切れ味鋭い多彩な変化球が売りだ。「工藤みたいに160キロ近い球を投げるタイプでもないですし、高谷みたいにものすごい変化球で空振りを取るタイプでもない。自分の一番のストロングポイントは、体が丈夫でいつでもどこでも投げられるところ。先発完投が自分の理想の姿ではあるが、まずはチームに求められたところでしっかり結果を出せるピッチャーになって、その中で『こいつが投げれば勝てる』というような、勝てるピッチャーを目指したい」。1年目から即戦力としてチームの勝利に貢献するつもりだ。
父が都市対抗野球の出場時に
生まれて初めて関東での生活となるが、堀川の父・誠さん(52)は東京都出身。現役時に所属していたJR北海道時代に都市対抗に出場した経験がある。「ちょうど父が都市対抗に出た時に、日産が優勝した」。その父は「すごく強いチームに入れて良かったね」と喜んでくれたという。
また、独立リーグから昨年DeNAへ入団した若松尚輝投手(25、札幌学院大)は幼少期に社宅が一緒ということもあり、憧れの存在。進路が決まってからは「来年から神奈川に行きます」と連絡し、食事の約束も交わした。
3人との約束
ドラフト指名が解禁されるのは27年。運命の時はすぐにやってくる。足踏みをしている暇などない。昨年のドラフト後、指名を受けた3人には「素直におめでとう」「すぐ追いつくからね」と声を掛け、「じゃあ待ってるよ」と励まされた。「しっかり力をつけて早く追いつきたい」。一歩先を行くライバルたちに追いつく成長曲線を描き、再び同じ舞台に上がってみせる。
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■プロフィール 堀川 怜央(ほりかわ・れお) 2004年1月3日、札幌市生まれ。183センチ、91キロ。JR北海道でプレーした父・誠さん(52)の影響を受け、札幌北光小3年のとき鉄東スワローズで野球を始める。札幌中央中では硬式の札幌東リトルシニアに所属し、3年時の春季全道で初優勝。全国から強豪が出場する林和男杯でも優勝した。札幌第一高では1年秋に9番・右翼でベンチ入り。2年秋から背番号10番を付けると、3年夏には南北海道大会8強入りに貢献した。北海学園大では1年春に1勝。3年、4年時に2勝ずつ挙げた。全日本大学野球選手権では佛教大戦で投げ、2回無失点。家族は両親と姉。