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2025/11/12 18:40 NEW

目指すは札幌南定時制からのプロ入り 北海学園大準硬式の147キロ右腕・高橋舞士投手が北海道選抜に選出

北海学園大準硬式の高橋舞士=撮影・西川薫

14日開幕の全国大会に出場

 北海学園大の高橋舞士(まいと)投手(3年、札幌南定時制)が11月14日から香川県で開催される全日本大学準硬式野球連盟主催の「9ブロック対抗準硬式大会」に出場する北海道選抜に2年連続で選出された。

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 今年は春季リーグ戦で優勝し、8月に札幌で行われた全日本選手権にも出場と勢いに乗っている。3チームによる予選リーグを勝ち抜けば、決勝トーナメントに進出。ワイルドカードによる1チームを加えた4チームで準決勝、決勝が行われる。昨年は予選リーグで1勝1敗となり、決勝トーナメント進出を逃しているだけに「とにかく、全部勝つ」と気合十分。狙うは北海道選抜の初Vだ。

紆余曲折の末に…

 異色の経歴だ。札幌平岸中まで軟式でプレー。投手一筋だったが「ずっと弱小で」と、全道大会などの出場はなかった。公立校の受験に失敗し、甲子園に春夏通算7度の出場を誇る札幌第一へ進学した。だが「練習がきつそうだったんで」と野球部には入部しなかった。

北海学園大準硬式の高橋舞士=北海学園大準硬式野球部提供

 

 そして1年冬、「別にいじめられたとか、問題を起こしたとかではなく、合わなかったっていうか。自分がちょっと変わってたっていうか、すごい気にしいで」と不登校となった。ある日、自宅近くのバッティングセンターで札幌南高に通っていた中学時代のチームメートと再会した。「札南の定時でやれば?」と声をかけられ、2年の夏頃に札幌南の定時制に転校した。「離れたら、めちゃくちゃやりたくなった」と再び白球を握った。当初は全日制の野球部の練習にも参加していたが、途中から定時1本に絞った。全体練習は、授業が終わった後の午後9時から10時まで1時間。主に自主トレが中心。ここで札幌南の「頭で考える、自分で考える野球」が身に付いた。

神宮のマウンドも経験

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