桜花学園の道産子コンビが夏冬連覇へ王手 U18日本代表候補PG山田桜来「2人で活躍した姿を見せたい」【ウインターカップ女子】
桜花学園の決勝進出に貢献した道産子コンビのPF水林(左)とPG山田=撮影・西川薫
■全国高校バスケットボール選手権 第5日(12月27日、東京体育館)
▽女子準決勝 桜花学園(愛知)77-71八雲学園(東京)
28日決勝は大阪薫英と対戦
夏冬連覇へ王手をかけた桜花学園で、札幌東月寒中出身の道産子コンビが決勝進出へ大きく貢献した。途中出場のU18日本代表候補PG・山田桜来(3年)が粘り強い守備と2本の3点シュートなどで10得点あげると、26日の3回戦で負傷退場した177センチのCイシボ・ディバイン(3年)に代わって初スタメンしたPF水林夢翔(2年)がチーム2番手の16得点5リバウンド。28日の決勝では27度目の優勝を懸けて大阪薫英と対戦する。
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水林が勝ち越しの起点に
準決勝で初スタメンとなり16得点5リバウンドと活躍した桜花のPF水林(右)
最大18点のリードをつけながら第4クオーター(Q)残り2分に70-71と逆転を許した。しかし、同点としてからは水林のポストプレーで勝ち越しに成功。これが決勝点となった。相手留学生とのマッチアップを任された水林は「最初は初のスタメンで緊張してたけど、代わりに出るなら自分がやるしかないと思って40分間頑張りました」と絶対的センター不在のピンチを救った。第4Qの出だしに3点シュートを決めた山田は「前半は良い雰囲気でできてたことが多かったけど、後半は相手の流れになっちゃった場面もある。そこでチーム全員で声を掛け合いながらプレーできたのが良かった」と声を弾ませた。
山田先輩のあとを追って桜花学園へ
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水林が桜花学園に進学する決め手になったのが「スーパースター」と尊敬する東月寒中の先輩だった山田だ。山田はここまで4試合、全て途中出場ながら、ボールプッシュやスチールなど、粘り強いディフェンスで存在感を示した。小学校時代のミニバスでは連合チームでの活動のみだったが、東月寒中に進むと3年時にU16日本代表に選出された。その年は地元・札幌で行われた全国中学で8強入りも果たした。進路は「北海道を出て、日本一を狙えるのは桜花だと思った」と当時、高校3冠のタイトルを71度も獲得していた名門の扉を叩いた。
粘り強いディフェンスを武器に決勝進出に貢献した道産子でU18日本代表候補のPG山田
必要とされる選手になるために
入学後の選手層はやはり厚かった。1、2年時は世代別日本代表に選出されるも「(チームでは)なかなか試合に絡めることができなくて、悔しい思いもしたけど、やっぱりそこを踏ん張り続けて、自分の強みを伸ばしていきながら課題も克服して、少しでもチームに必要とされる選手になれるように頑張りました」。くじけそうなときは、母の言葉にも支えられたという。
北海道で支えてくれた人達のために
道産子2人で一緒に戦う高校生活最後の試合。山田は「中学校の先生とか、たくさん支えてくれる方々もいるので、2人で活躍した姿を見せて恩返しができるように頑張りたい」。水林は「自分の得意とするリバウンドとか、留学生にまずフィジカルで負けないように頑張るのと、点数も地道に決めていけたら」。道産子コンビが27度目の優勝に貢献し、同校73度目のタイトル獲得へ導く。

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