2025ドラフト会議 北海道関係指名選手 育成含め過去最多16人

■プロ野球ドラフト会議(10月23日、東京・グランドプリンスホテル新高輪国際館パミール)
プロ野球ドラフト会議が23日に都内で行われ、大豊作の北海道関係選手は支配下11選手、育成5選手が指名された(日本ハム含む)。
健大高崎の石垣が北海道関係の通算200人目
最速158キロの本格派右腕・石垣元気投手(健大高崎高3年、登別西陵中出)がロッテとオリックスに1位指名され、競合の末ロッテが交渉権を獲得した。道内関係投手の1位指名は、22年にロッテから指名された菊地吏玖(25、札大谷高出)以来3年ぶり。北海道関係では通算200人目と、節目の指名となった。
走攻守揃った両打ちの平川蓮外野手(仙台大4年、札幌国際情報高)は広島と日本ハムが外れ1位で指名し、広島が交渉権を獲得。野手の1位は12年に横浜から指名された白崎浩之(35、岩見沢緑中出)以来だ。道産子が2人1位指名されたのは、22年の菊地と広島1位の斉藤優汰(苫小牧中央高)以来3年ぶり。
横浜から3位指名を受けた宮下朝陽内野手(東洋大4年、北海高)は黒松内中時代、余市リトルシニアに所属し、北海高では1年春から4番を任され、3年春夏連続で甲子園に出場した。大学2年の2023年、侍ジャパン大学日本代表に選出された。
西武3位の秋山俊外野手(中京大4年、登別緑陽中出)は、登別・富岸小6年時にファイターズジュニアに選出され、エースで4番を務めた。中学時代はU14北海道選抜では、全国中学生軟式野球大会で投手として初優勝に貢献。仙台育英高で野手に転向し、3年春のセンバツ甲子園8強入り。中京大2年春のリーグ戦で本塁打王に輝いたほか、4年春は本塁打王(4本)と打点王の2冠。9月にエスコンで行われた日米大学野球選手権では4試合に出場し、打率.429をマークした。
広島4位の工藤泰己投手(北海学園大4年、北海高)は最速159キロを誇る。高校入学当時は捕手だったが1年秋、投手に転向した。中日4位の能戸輝夢(きらむ)外野手(茨城・明秀日立高)は音更町出身で、中学時代は十勝帯広リトルシニアに所属。俊足巧打で高校通算15本塁打をマークした。オリックス4位の窪田洋祐投手(札幌日大高)は由仁町出身。由仁中2年時にU14北海道選抜に選出された。札幌日大高2年のとき夏の甲子園に「4番・中堅」で出場。3年春、侍ジャパンU18日本代表候補入りした。最速は148キロ。
日本ハム5位で指名された藤森海斗外野手(高知・明徳義塾高3年)は札幌出身だが小学時代に根室花咲小に転校。明徳義塾中時代は、2年、3年と全国中学3位。高校1年春からベンチ入りすると2年春は正捕手に。夏は強肩を生かし外野手転向した。阪神5位の能登嵩都投手(24、オイシックス新潟アルビレックスBC)は、旭川大高(現・旭川志峯)3年時にエースとして夏の甲子園に出場し、星稜の奥川(ヤクルト)と投げ合った。桐蔭横浜大からBC新潟入りし、NPB入りを目指していた。オリックス5位の高谷舟(北海学園大4年、札幌日大高)は、最速153キロ右腕。直球のスピン量はNPBでもトップクラスの毎分2600回転をマーク。さらにキレ味鋭い7色の変化球を操る。6月の全日本大学野球選手権では3試合すべてに救援し、46年ぶり8強入りに貢献した。広島5位の赤木晴哉投手(佛教大4年)は恵庭市生まれ。
育成ドラフトに5人
日本ハムの育成1位に、常谷拓輝内野手(北海学園大4年、札幌静修高)が指名され、北海学園大から過去最多の3選手が指名された。
中日の育成1位で指名された牧野憲伸投手(26、オイシックス新潟アルビレックスBC、白樺高出)は富士大を経て独立リーグ入り。日本ハムの杉浦稔大投手(33)のはとこだ。楽天・育成1位の幌村黛汰投手(21、富山GRNサンダーバーズ)は新ひだか町出身。帝京長岡高(新潟)を経て富山のクラブチームでNPB入りを目指していた。阪神・育成1位の神宮僚介投手(東農大北海道4年)は群馬・桐生第一高出身。大学3年のときに右肘を痛めトミージョン手術を受け、4年秋に復帰し道6大学野球優勝に貢献。明治神宮大会北海道代表決定戦で、自己最速を更新する148キロをマークした。巨人・育成2位の林燦(きら)投手(立正大4年、広陵高)は千歳市出身で、最速151キロ右腕。
■中日4位指名の能戸輝夢(明秀日立高)
「率直なところ、驚きが大きいです。お世話になった方や、支えてくださった方々に少しでも恩返しできるように頑張っていきたいと思います。中日さんは(高校の)先輩である細川さんがいるチームでもあるので、少しでも近づいて、追い越せるように頑張りたい 」